伊藤圭一の発言 (予算委員会)
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○政府委員(伊藤圭一君) 私どもは、非核三原則のもとで核兵器を持つ意思が全くございません。したがいまして個々の兵器について検討をしたということはないわけでございます。いま先生がおっしゃいましたたとえばランス、百五十五ミリというような兵器でございますが、この核弾頭の問題と、それから到達距離の問題があろうかと思います。したがいまして、たとえばランスのように百五十五ミリの倍以上の射程を持っているものはどうかということになりますと、これは具体的にその装備品を装備するときに私どもも検討し、そしてまた国防会議でも御審議いただき、最終的には国会で御判断いただくということになろうかと思います。
一つだけ例を申し上げますと、先生も御記憶があると思いますけれども、私どもが防空ミサイルとして最初に採用いたしましたのがナイキアジャックスでございます。あのときには、御承知だと思いますが、ナイキアジャックスは非核弾頭でございました。しかし到達距離、射程が四十キロ強でございました。したがいまして、ナイキハーキュリーズというのがあったのでございますが、あのときには百三十キロの射程がございますし、それだけの射程があると命中率というものが悪いので、いわゆる通常弾頭では余り意味がないのではないかというような判断もあったわけでございます。しかしながら、侵入してまいります飛行機の性能も上がりました。そしてまた命中精度もきわめてよいということがわかました。したがいまして、三次防におきましてナイキをライセンス国産いたしますときには、ナイキJ、すなわち百三十キロの射程のものを採用させていただいたわけでございます。これは国防会議でも御審議いただき、国会でも御判断いただきまして現に私ども採用しているわけでございますので、個々の兵器について、いまの段階で判断しろということは何とも私ども判断しかねるところでございます。