湊清和の発言 (災害対策特別委員会)
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○湊説明員 桜島におきます防災営農の対策事業につきましては、活動火山対策特別措置法、ことし名前がかわりましたわけでございますけれども、制定当初の昭和四十八年度から、鹿児島県知事が作成いたしました防災営農施設整備計画に沿いまして、灰を落とすということ、あるいは一般農業にとりましても非常に水が大切でございまして、そういった関係から水源の開発でございますとか、また野菜等に降ってまいります灰がかからないように覆いをいたしますとか、あるいはお茶とかたばこ、こういった葉についた灰を落とす事業、そのほか、桜島の火山灰は非常に酸性の強いものでございますので、農業に悪影響がある場合もありますので、その酸性を矯正する事業、それから比較的灰に強いビワとかあるいは花木、こういった他の作物へ転換する事業、こういった各種事業を実施いたしてきているところでございまして、国はこの事業が円滑に実施されますようにこれに要する経費を助成してきているわけでございます。
それで、この防災営農対策の事業に基づきます整備計画は、当初昭和四十八年度桜島島内を中心にごく限られた地域で実施いたしてきたわけでございますけれども、その後の火山の活動状況等にかんがみまして、対象地域の拡大、事業内容の充実を図ってきているわけでございます。一応昭和四十八年度に作成いたしました防災営農施設整備計画は五十二年度で終了いたしたわけでございますけれども、最近の桜島の火山状況はきわめて活発でございますので、本年、新しく五十三年度から五十五年度までの三カ年計画のもと、鹿児島県知事の方で作成されました防災営農施設整備計画、新計画に基づきまして、対象地域をさらに鹿児島県の日置郡を中心とした地区に拡大いたしますとともに、事業内容等につきましても、県の各種研究機関等でいろいろと開発された新しい事業等も組み込みまして事業を実施するように努めているところでございます。
指定市町村は、鹿児島県内で、今度追加いたしました九市町を含めまして四十三にわたるわけでございますけれども、その中でも特に火山のあります桜島島内はきわめて灰の降る量が多く、被害も著しいわけでございますので、この防災営農対策の実施におきましても、各種事業を最優先的に桜島の島内で実施するように努めているところでございまして、特に桜島の島内は昔からミカンが非常に重点の高いところでございまして、そういったところから、果樹生産の安定対策事業でありますとかあるいは土壌の酸度矯正事業、あるいは先ほど申し上げましたビワ等への転換の事業、これを引き続きまして従来どおり実施いたしますほか、新しく、ミカンに覆いをかけまして灰の被害を防ぎたい、こういう事業あるいは野菜の周年栽培のため、灰に比較的強い硬質のビニールハウス施設の整備等、こういった事業等も新しい計画では取り組んでいくことにしております。
このうち、ミカンに被覆する事業につきましては、これまでこういった例がないものですから、いきなり農家の方々に導入いたしましても、技術上の問題等もあるということで、昨年と今年度の両年度にわたりまして、県が改良普及所あるいは果樹試験場を中心にいろいろと実証的な事業を行っておりまして、今年度の分は十一月中にまとまるようでございますけれども、その結果に基づきまして、適地を選定し、五十四年度から新しくミカンの被覆栽培施設、これを導入するような計画を立てているわけでございます。
なお、以上は補助事業でございますけれども、そのほか、融資事業といたしまして、桜島火山噴火に係る自作農維持資金の融通につきましては、一般の貸付限度枠以上に特別枠を設けまして、被害農業者の資金需要に対応いたしているところでございます。