山崎武三郎の発言 (災害対策特別委員会)
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○山崎(武)委員 一工夫していただけるというところで、農林省についても実は同様でございますが、建設省にお尋ねするわけでございます。
地方公共団体の公共施設等々については、今回の法律で予算がつきまして、道路は、灰が降りますと除去されます。実は、今回の法律で庭先に積もった灰も道路のところまで持っていきますと持っていってくれるというぐあいになっております。ところが、現実の桜島の町民の生活というのは、打ち続く灰によりまして、農業をするすべもなく、町民は近所の土建会社に土方として働きに行くか、さもなければ、船で渡りまして鹿児島市に行き、そこで労務者となって働く。したがって昼間は、桜島町にいて働いているという数は数えるほどでございます。道路は、まさしく今回の法律によりましてきれいになりました。ところが、自分のうちの庭先、畑というのは灰が積もるだけ積もりまして、実はそれを除去する暇がないわけでございます。そんなことをするよりも、実は働きに行かなければ飯が食えぬわけでございます。だから、道路はきれいになったかわり、自分の庭先、畑、屋根にいっぱい灰が積もって、どうにもできない状態でございます。今回法律をつくっていただいて、うれしい悲鳴と悲しい谷間の現実が露呈されたわけでございます。
まあ非常にむずかしいことでございます。この庭に積もった灰あるいは畑に積もった灰、これを袋に詰めまして道路の先まで持っていくと一俵幾らで買ってくれるということでもしてくれない限りは、実は手がつかないという状態でございます。しかし、今回の法律では実はそこまで手が及んでおりません。個人救済というところまで手を伸ばしていかなければ、桜島の町民というのは、先祖代々住みなれたところでございます。そこに墓もございます。先祖伝来の田畑もございます。家屋敷もございます。そこを打ち捨ててほかに移り住むということはしょせん不可能なことを強いるような感じがいたします。だとするならば、個人救済という観点からそこまでしてやらなければ林芙美子の歌のとおりになってしまうのじゃないかという感を持っているわけでございまして、いまつくったばかりの法律でそこまで手を出せというのは余りじゃないかという議論もあるかもしれませんけれども、行く先の方向というのはそこまでいかなければどうにもならないのじゃないかという感を私は持っているのでありまして、この辺についてのそういう方向について、党としても検討いたしますが、検討してみようというようなお考えはないものか、そのことについての御見解を建設省から賜りたいわけでございます。