渡邊伊助の発言 (内閣委員会)
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○渡邊(伊)政府委員 お答え申し上げます。
防衛庁では、自衛官の停年を延長しようという計画をもちまして現在作業いたしておるところでございます。御承知のように、自衛官には若年停年制というものがしかれておりまして、現在二佐以下は五十歳という停年でございます。先生御承知のように、近時のわが国の社会の状況を見ますと、平均余命というものが大変延びておるということがございます。それからさらに、民間企業等の実態を見ますると、現在は、私どもの把握しておるところでは、大体五十五歳定年というのが民間企業の大半を占めておる。しかも、最近さらにこの定年を延長しようという趨勢でございます。
そういう社会情勢というものを基本的な背景として考えておるところでございますけれども、なおさらに申し上げますと、自衛隊内部の問題といたしまして、非常に装備の近代化というものが図られておりますので、一ころとは違いまして、知的能力というものを要求する度合いがかなり高まっておるのではないかというふうに考えております。またさらに、現在のような社会情勢でございますと、五十歳で停年退職をする、その後の、退職した自衛官の生活の問題でございますけれども、現在五十歳で停年退職する自衛官は停年退職者のうちの約九〇%を占めておる状況でございますが、ただ、この五十歳という年齢は、自衛官の人生設計の上から申しまして、生活に非常に不安定な状況でございまして、モデルの状況をとりますと、大体において、まだ第一子が大学を卒業していないというような状況でございます。これは平均的な状況でございます。しかも、年金の問題について言うと、五十五歳にならないと年金の受給ができない、こういう状況でございます。
したがいまして、このような退職する自衛官の生活の不安定というものを何らかの意味において取り除く必要があるのではないか、こういうことと、自衛官をさらに魅力ある職業にして、しかも勤労意欲というものをさらに向上させる、こういう必要性から、停年を延長してみたらどうかということが数年前から議論がございまして、いろいろ検討いたしました結果、来年度から着手するようにということで計画いたしておるところでございまして、現在関係機関との間で協議をしているという状況でございます。