渡邊伊助の発言 (内閣委員会)
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○渡邊(伊)政府委員 先生御指摘のように、いろいろな問題点がございます。これは、ただいまおっしゃいましたように、若年停年制をしていておるというゆえんのものは、部隊の精強性を維持しよう、こういうことから出てまいっております。したがいまして、停年を延長するということに伴ってまず第一に上がってまいりましたのは、精強性が落ちるのではないかという問題でございます。
これにつきましてもいろいろ検討いたしましたけれども、文部省とか厚生省とか、その他のいろいろな資料がございますが、そういう資料等をとりまして検討いたしました。大体体力向上というものは一般的な趨勢でございますけれども、私どもただいま把握しておるところでは、十年前に比べまして平均四歳程度若返っているという資料がございます。これは各種の運動項目につきましての得点を点数にあらわしまして総合得点を指数化したものでございますが、それによりますと、大体平均四歳ぐらい若返っているという資料がございます。
もちろん、自衛官の場合は他の組織と違いまして、体力というものを非常に必要とするということでございますので、このような一般的な状況をそのまま受け入れるわけにはいきませんけれども、それにいたしましても、先ほど申しましたように装備が非常に近代化しておるということからいいますと、体力を要求するという度合いは若干減っておる。かたがた国民の体力というものは平均的に向上しているということから見ますと、大体三歳程度ぐらいは引き上げてもそれほど部隊の精強性には影響がないのではないかというふうにいま考えておりまして、現在作業をいたしております結果から申しますと、平均三歳停年を延長いたしまして、自衛隊全体の平均年齢の向上というものは約一・五歳程度でございます。
それからさらに、問題点といたしましては、昇任の度合いというものが若干低下してまいるという問題がございます。つまり、退職すべき自衛官が退職しないということであれば、その階級に上がれない状況が出てまいります。昇任率の低下というものがございます。これは避けがたい問題でございまして、実は自衛隊におきましてアンケート調査をいたしました。部隊の隊員の希望というものをとってみました。そういたしますと、圧倒的多数の者は、昇任率が若干低下することはあっても停年を延長してもらった方がいいというのが非常に大きい希望でございました。そういうような問題がございまして若干の影響はあるものの、結論的には重大な支障になるものではないというふうに考えておるわけでございます。