福井与明の発言 (法務委員会)
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○福井説明員 極左暴力集団のまず組織実態でございますが、三万五千という数字でここ数年、四十九年以来横ばいでございます。組織的にはこの傾向が今後も続くと見ております。しかしながら、行動面では、爆弾とか火炎びんを使いましてテロ、ゲリラを敢行するなり、あるいは内ゲバ、日本赤軍の関係者を含めての国内外における動向について警戒を要する、こういうふうに見ております。
一般の方が被害にかかる可能性の最も大きい爆弾事件について少し触れさせていただきます。
四十四年以来爆弾事件は百九十九件発生しておりますが、そのうち百九件が実際に破裂した事件でございますけれども、その中には五件の死亡者の出た事件が含まれております。
最初のものが四十六年の十二月十八日の警視庁警務部長宅の爆破事件でございますが、御家族一名即死、当時十三歳の少年が全身に重傷を負う、こういう事案でございます。
次が、四十九年の八月三十日の、委員御指摘の、ちょうど昼休みどきでございますが、零時四十五分ごろに千代田区丸の内二丁目の三菱重工前でペールかんに塩素酸塩系の爆薬を詰めた大型爆弾を爆発させた事件でございますが、八人が死亡して三百八十人が負傷しておりますけれども、負傷者の中の一人、中野区の白鷺に住んでおられる六十九歳の方は頭と右の胸部に負傷をされて、いまだに自宅療養中でございます。もう一人勤務の傍ら通院加療中の被害者がございます。
次に起こりましたのが、五十年の九月四日の深夜でございますけれども、横須賀の不入斗の緑荘アパートの一〇二号室で手製の消火器爆弾を操作中に過って爆発させたという事件でございますが、犯人ら三人と爆発現場の真上に就寝中の主婦一人と幼女一人、五人が死亡して、重傷者四人を含む八人の負傷者が出ておりますが、幸いこの八人の方は現在では治療は終わっておるというふうに聞いております。
それからその次が、同じ年の九月十五日に都内北区赤羽の自衛隊の補給処裏の路上で犯人らが乗っておった車の中で鉄パイプ爆弾が爆発した事案でございますが、犯人のうち一名が死亡、一名が重傷という事案でございます。
その次が、五十一年三月二日のちょうど朝の出勤時でございますが、九時二分に札幌市中央区北三条西六丁目道庁の本庁ビルの一階のロビーで時限式の消化器爆弾が爆発しまして、二人が死亡、九十五人が負傷という事案でございます。この負傷者のうち、当時道庁の農務部に勤めておった方が、両鼓膜が破裂という負傷でずっと自宅療養で治らないままことしの三月末で退職されて、いまだに自宅療養中というふうに聞いております。そのほかにも勤務の傍ら四人の方が通院加療中、右足を切断をしたり、大腿骨折とか鼓膜の損傷といった事案でございますが、それから治療は終わったけれども、右前腕を切断をしたりあるいは難聴といったかなり著しい後遺症が残っている方が十人を超える方がおられる、こういうことを把握しております。
それから内ゲバでございますが、これはことし二十六件発生しておりますし、去年年間四十一件発生しておりますが、幸いことしと去年じゅうの間には一般の方が巻き込まれて負傷したという事案は発生しておりません。しかし、これも四十九年の二月には、琉球大学で受講中の学生が、相手がねらっておった対象と誤認をされて鉄パイプで襲撃をされて死亡するという事案が起こっておりますけれども、そのほかにも、活動家の友人と一緒におって巻き添えを食ったとか、逃げる学生らに突き飛ばされて負傷したといった事案が二、三年前までは年間数件とか二、三十件ございました。
以上でございます。