小林進の発言 (予算委員会)

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○小林(進)委員 これはともかく日本の存亡に関する重大問題でありまするから、質問はきょうをもって終わるわけではありません。そのお話を次から次へと押していくとここでひとつ申し上げます。
 これだけにこだわっていると時間が過ぎていきますから、私も焦るのでありますけれども、一つは、やはり同じくアジア外交の一つのベトナム問題であります。ベトナム、カンボジアです。これもやはりアジアにおける安全と平和のためには非常にまずい問題であります。
 これに対しては、先般のベトナムに対する中国の行為は覇権行為ではないかなんという質問に対して、外務大臣は、いや、あれは紛争だという実に適切な答弁をされておりました。あれも名答弁でございました。あれは決して覇権行為ではございません。ベトナムにおける華僑十六万人を引き揚げた、その引き揚げることによって莫大な費用がかかるから、その費用を賄うためにベトナムに対するいままでの援助、これはできないという中国の言い分、必要がないからといって中国本国におけるベトナムの総領事館を三カ所閉鎖を申し入れたということで、まだ武力や圧力などというものは一つも加わっていないのであります。いないが、こういう問題が尾を引いていくということはアジアにおいて不幸である。これも日中の平和条約ができ上がったという基盤のもとに、私はアジア外交に対する日本の発言力も相当に出てきたと見ております。私はあなたの物を言う場所が出てきたと思います。
 これは時間がありませんけれども、いま日本の政府はベトナムに対して相当の援助をおやりになっている。あるいはいままでの債権を打ち切ったり、新しい援助条約をされたり、またベトナムの外務次官が来ることによって新しく長期の貸し付けの契約をされたりいたしておりますけれども、こういうようなことをおやりになることが、アジアの平和、中国とベトナムとの妥結への方向へ力をかすことにならないで、むしろ両者の間隔を広げる方向へ行く危険がないかどうか。あるいはベトナムがいま非常に援助、協力を求めている別の超大国との関係をむしろ偏向の方向へ持っていくおそれがないか、この点を外務大臣はどうお考えになるか。朝鮮の問題とともに、ベトナム、カンボジア等の問題についても、アジアの平和という一つの目的に向かって、正しく、方向を誤らぬように進んでもらいたいと思うのでありますが、いかがでございましょうか。

発言情報

speech_id: 108505261X00519781006_008

発言者: 小林進

speaker_id: 8598

日付: 1978-10-06

院: 衆議院

会議名: 予算委員会