小林進の発言 (予算委員会)
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○小林(進)委員 私は、ともかく通産大臣の御答弁は半分はちょうだいいたしますけれども、電力、エネルギーの問題で、石油がないからどうしても原子力発電に依存しなければならない、そういう主張がもう根底から崩れたにもかかわらず、なおかつそれに固執するという考え方は、私は了承できない。
科学技術庁長官、時間がないから、私は、残念ながらあなたに質問できない。あなたの科学技術の電力行政などというものは、私はもっと言いたいことがあるのでありまするが、これは残念ながら言えないから、ただ通産大臣に言いますけれども、その重質油の分解が、これが調査委員会の決定に基づくと、一般的には、一年間に二百万トン処理の重質油の分解設備をつくるのに九百億円の金がかかる。これはポピュラーに、多量になれば減るでしょうけれども、これをずっと平面的に考えておいて、いま、あなたが中国で一応話をしていらっしゃいました、一九八二年までに年間四千万トンの中国原油を輸入すると仮定すると、これは二百万トン設備二十カ所で一兆八千億円の金がこの分解設備にかかる勘定になる。この金が多いか少ないかという問題になる。これも含めて、中国に対する莫大な補償料、賠償金を払う気持ちになれば、そんなものは国内で設備をする、そうしていまから分解装置も含めて中国の石油を受け入れる体制をつくり、これをいわゆる行政のルートに乗せるべきだ。私はこれを言いたい。早くその設備をつくりなさい。もう五十四年度の予算にそういう援助とか協力の金が出てきてよろしい。このくらいのことは電力会社に少しくらい援助してやってもよろしいと思っております。これが一つ。
それから第二番目は、残念ながら時間がありませんが、あなたは中国に行かれて李先念さんと、ココムの規制に対して大緩和することを約束してこられました。いまココムの会議がパリで行われておりましょう。日本は何か五十三品目かの削減、アメリカは六十九品目を解除することをいま提案されておるというけれども、こういう人為的なココムなどというものは、これは本来、存置せしめておることがおかしい。あなたは北京で約束されてきたのでありますから、一挙にこういうものは廃止すべきであるという主張を日本側からやるべきではないか。これはあなたに対する要望です。
それから、私は輸銀の総裁にもきょう来ていただいておりますけれども、日中の貿易には輸銀が大きく役割りを演じてもらわなければならぬ。プラントの問題、プラントにいまガイドラインなどといって、これまたつまらない人為的な規約があって、長期のプラント輸出をするときの貸し付けの利息までアメリカが中心で決めておる。そんなものは廃止すべきじゃないかと私は思うが、この問題はどうなのか。特にこれは民間の銀行等も中国に対する預託預金というような形で、民間資本も活用しなければならぬ。こういう方向を一体日本銀行総裁はどう――これは時間がなくなりましたからよろしゅうございます。いまの問題は答弁は要りません。いまのことは要望にいたしておきます。
通産大臣に対する要望、日本銀行総裁に対する要望、輸銀の総裁に対する要望、これを要望しておきまして、次の問題に移ります。
次に、私は、先ほども申し上げましたが、国連総会における外務大臣の公式な演説は歴史に残る名演説であると思う。本人を前にしてほめるのは私は余り好きじゃないのでありますけれども、その中で、あなたは、平和への決意、国際協調をもととする外交力を強化することによって核を世界からなくしたいと、そういう訴えをされた。広島、長崎の悲劇を述べて、再びこれを繰り返さぬことを世界に訴えられた。りっぱでしたよ。私は、いままでずっと日本の首相ないし外務大臣等の国際舞台における晴れの演説を聞いているが、その中で国民が常に念願していたことは、日本は平和憲法を持っているのだ、国際紛争解決のための武力を持たないのだ、これをだれか誇りを持って世界に訴えてくれる人がいないか。いままでだれもいなかった。第二番目は、広島、長崎。世界における唯一の被爆国として、この日本国民の経験を再び繰り返してはならない。この生々しい日本の経験を世界の舞台でだれが訴えてくれるか。これは私だけじゃないのです。日本国民が全部これを祈ったのです。いままで一人もいなかった。腰抜けだ。平和憲法なんか持っていることを世界に訴えることはむしろ恥だぐらいに思っている日本の外務官僚政治の中で、あなたは勇ましくもこの二つを訴えてくれた。誇りを持って日本は平和憲法を持っているということを高らかに訴えてくれた。広島、長崎の原爆の悲劇を再び繰り返してはいけないということをあなたは訴えられた。世界の平和のためにわが日本は先駆者として歩くのだという誇りある演説をあなたはしたのです。りっぱでしたよ。何回繰り返してもいい。本当にりっぱでしたよ。
りっぱではあったが、それに対して日本の新聞は全部批判をした。何と批判したか。内容は非常にあるけれども具体性がないと、こういう批判をしているのであります。これもまた、私はもっともだと思うのです。しかし、あの限られた演説の中で、その演説の内容を具体的に一々述べていては一日もやらなくてはならない。新聞なんていうものは勝手なもので、批判をしなくちゃ悪いからと言えばそういう受け取り方でもいいけれども、しかし、私がいまあなたに問わんとするのはその先なんです。新聞で批判したその具体性をこれからどう進めていくかということをあなたに聞きたい。
いいですか。「人類の先覚者としての誇り高き憲法の精神に立脚して、」とあなたは言われた。「わが国は、他国に脅威を与えるような軍事大国には絶対なりません」とあなたは訴えられたが、そのあなたの主張を具体的に進めていくために一体どの手段があるか。幾つもあなたは項目をお挙げになりましたけれども、その中で一番重要だと思う点を私は三つ挙げてお聞きしたい。
一つは、あなたは国連の演説で、憲法の精神にのっとって非核武装地帯を設置するということを訴えられておる。非核武装地帯を設置する。これが第一番です。第二番目には、いわゆるSALTの締結だ。米ソ二大国の戦略核兵器制限交渉、このSALTの交渉の成功を私はどうしても祈らなければならぬと訴えられた。これらの問題について私はあなたに申し上げたい。
第一番に、非核武装地帯を設置するということに対してどういう具体的な方法をお進めになるか、お聞かせ願いたい。