小林進の発言 (予算委員会)

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○小林(進)委員 それは抽象論です。私はそれをもっと具体的に聞きたいのです。
 それをもっと具体的に聞きたいという私の提案の理由は、私はこの委員会でも何回も繰り返した。日本と中国とアメリカとの間に、アジア太平洋地域においてお互いに覇権国家にはならないぞ、覇権を主張する国家に対してはともにわれわれは反対すると、こういう三大国の中の合意ができているじゃないですか。このアジア太平洋地域においてその条件がそろえばとあなたは言うけれども、条件をつくることをやってもらいたい。
 そのいま一つの条件は何かと言えば、ソ連ですよ。いま三つの国の中ででき上がった反覇権の協定の中にソ連を加えて、アジア太平洋地域において覇権を行うことは反対だという協定をつくったらどうか。私はそれを申し上げます。いいですか。
 それは私は、ここで思いつきで言っているのじゃないのですよ。これはもう昭和四十九年から数回、三木内閣から続けて私はこの予算委員会で論じかけている。それに対し三木総理も、ソ連とアメリカの協定がある――覇権という言葉は使っていないけれども、一九七二年に締結されたアメリカとソビエト社会主義共和国との関係の基本原則に関する協定がある。その十一条に、「米国およびソ連は世界の問題における如何なる特権または優越に対する要求もしないものとし、また他の何者のかかる要求も認めない。双方はすべての国家の主権の平等を認める。」と、こういう協定ができている。これはやはり反覇権の条項ですよ。米ソの間にもこういう反覇権の条項ができているんだから、これをひとつこのアジア太平洋地域に生かして、四大国の中で覇権に反対するという協定をつくれば非核武装地帯をつくるだけの基盤ができ上がるじゃないか。米ソの間ででき上がっているこの反覇権の協定を日ソの間でできないか。日中平和条約をつくったあなたの高邁な外交哲学をソ連と日本との間に、米ソの間にできたようなこの原則、反覇権の条項を締結するために、あなたは、これはアメリカと事前に連絡をとってもよろしい、中国と連絡をとってもよろしい。両国の理解を得ながら、ソ連に対して反覇権の協定を結ぶだけの具体的な行動をお起こしになる意思がないかどうか、承っておきたいのであります。

発言情報

speech_id: 108505261X00519781006_014

発言者: 小林進

speaker_id: 8598

日付: 1978-10-06

院: 衆議院

会議名: 予算委員会