小林進の発言 (予算委員会)
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○小林(進)委員 それじゃ、ともかく具体的に進めてもらいたいと思います。
この問題は、政府の外交じゃない。立法府においても、この反覇権をひとつ日本とアメリカとソ連の間にやろうじゃないかという動きがあった。一九七五年十一月一日から十日間、当時の予算委員長の荒舩清十郎氏を団長としてアメリカへ行った。一行が行ったのです。国会代表が行ったのです。衆議院代表が行ったのです。そのときに持っていった用件は二つだ。一つは、核が一体日本に存置するかどうか、これを議員同士の話の中で確認してこようという意味が一つあった。いま一つは、いまの覇権問題。アメリカへ行って、この三大国、ニクソンが結んだこの覇権反対を、ソ連を引き入れて、アジア太平洋地域における四つの国が反覇権でひとつ心を合わせようじゃないか、アメリカはどうだ、日米が一緒になってやろうじゃないかという話をやった。
そのときにおける荒舩団長の熱意というものは、いまでも驚くほど非常に熱情にあふれていた。そして交渉した。いいですか。その話を進めたときに、アメリカは一体何と答えたか。時間がないから駆け足で言いますけれども、アメリカのマクギー上院議員はこう言っている。「中ソの対立が激しいのでむずかしいと思うけれども、中国はNATOの同盟に代表を送り協力的であるのに比べ、ソ連はアジアにおいて緩和政策をとろうとしないのは残念である。中ソの最近の話がどうなっているか知らぬが、ソ連を四大国の覇権主義反対の仲間入りをさせることは全く賛成である。もしソ連がこれに協力しなければ米日中間の関係はさらに緊密の方向に向かうことは間違いなく、ソ連は結局孤立することになりましょう」と、こういう見解を示しておる。
ジャビッツ、これは日本へ何回も来ましたが、ジャビッツ上院議員は次のように言っている。すなわち、「私も全く賛成である。ソ連にはオファーを出して、ドアを開いておいて、仲間に入りたいときはいつでも入れるようにしておくことが大切」と、こう答えている。
下院議員で、当時、下院の軍事、委員会小委員である、これは日本へ何回も来ましたが、ストラットン議員は次のように言っている。「覇権主義反対は全く賛成である。ソ連をこの仲間に入れることは全く賛成だ。しかし、アメリカはソ連を説得する力があるかといえばいまはない。アメリカの力には限度がある。覇権主義に反対するアメリカの態度は、国家も議会も真剣に話し合いをしてその実現を願っておる。そしてフォード大統領も北京においてこれを確認している。われわれはソ連がこれに賛成してくれることを心から願っておるから、これはひとつ一緒にやりましょう」という答弁をしているのでありまして、これは荒舩委員長の覇権反対に対する、アメリカ議会に対する交渉の内容の一部です。顔に似合わず荒訟さんという人は実にすぐれた政治家であると私は心から敬服をいたしておるところであります。
ここまでいっているのでありますから、これはひとつ軌道に乗せることを私はいま一度総理に、あなたに確認をしておきたいと思うのでありますが、いかがでありましょうか。もしソ連と日本との間に覇権反対のこの協定ができれば、その協定の上に立って、今度は核不使用の話し合いもできるでしょう。あるいは、何といいますか、日米安保条約を空洞化することもできましょう。アジア太平洋地域に非核武装地帯をつくるという、その話にまで進展していくことができましょう。そのときこそ日本がこのアジア太平洋の中に武器一つ持たずして裸で昼寝できるという、日本の安全が永久に確保せられるのであります。その基盤づくりなんです。
総理大臣、あなたに聞いているのですが、いかがでしょう。