小林進の発言 (予算委員会)

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○小林(進)委員 あなたは私の言っていることを半分ぐらい理解されて、まだ半分ぐらいどうも理解の足りないような気がしますけれども、それはアジア太平洋地域において覇権国家にならない、平和原則を守るというのは、あれは総論です。それは橋をかけただけだ。その橋を今度は具体的に渡るときの各論だ。こういう各論を一つ一つ推していくことによって日本の平和、アジアの平和は保たれるのであります。時間がないのは残念でありますけれども、どうしてもこれはひとつ具体的に外交ルートに乗せてもらいたいと私は思います。周恩来さんが亡くなって、せっかく遺言としていま残っておるのでありますから、やりましょうと言っているのでありますから、ひとつやってくださいよ。これもきょうここであなたに確約をとれないけれども、この問題はまだ繰り返しここでやりますから、私の生きている限りこれをやりますから、そのつもりでひとつ考えておいていただきたい。これはやるべきです。大いにやらなくちゃならぬ。
 次に、時間もありませんけれども、第三番目は、あなたが国連の中で約束せられたSALT交渉に関する問題であります。「核兵器の廃絶という目標の達成のためには、すべての核兵器国の積極的貢献が不可欠であります。」とあなたは言っておられる。「しかるに、核兵器国による核軍備の削減のための努力はほとんど進展を見ておりません。」「ことに二つの核大国は、この点について特別の責任を有すると考えます。」これがいいところです。あなたの演説の中の一番白眉だ。そして、「わが国は、米ソ両国がこの特別の責任を自覚して、第二次戦略兵器制限交渉を、速やかに妥結せしめるとともに、更に戦略兵器の実質的削減を目標とする次の交渉を遅滞なく開始するよう強く要請致します。」と、こう言っておられる。
 これはいいのだ。いいが、具体的に言ってどうしようというのだ。いま世界の五十億の人民をふるえ上がらせているものは、インドに核があるとか、フランスに核があるとか、中国が核実験したなんて問題じゃない。米ソ二大強国が、このSALTの戦略兵器制限の名のもとに、どんどんとこの恐るべき核兵器を増大していることが人類をおびえさせている。地球の人類を七回絶滅してもまだ余りあるような兵器を二つの超大国が持っているということが、これが人類に無限の恐怖を与えておる。これを抑えるのが政治です。これが外交です。
 いみじくも、あなたはこれを国連の場で言われた。りっぱですよ。いままでの外務省の官僚なんかが言えないことをあなたはずばずばと言われた。実にりっぱだが、何をやるか。何にもない。一体、米ソに対してこれをあなたはどう要求されるのか、具体的な見解をひとつ承っておきたいと思う。抽象論は要りませんよ。具体的な話を、私は政治を論じているのでありますから……。

発言情報

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発言者: 小林進

speaker_id: 8598

日付: 1978-10-06

院: 衆議院

会議名: 予算委員会