渡辺芳男の発言 (運輸委員会)
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○渡辺(芳)委員 大臣、私は、貨物列車がロスがないなんというようなことは考えておりません、私も貨物輸送に携わったことがございますから。いまは事情が戦前とは違っておりますが、多少歩いてきた道というのはすぐわかるものです。一番国鉄を縛る諸法律、規則なりなんなりというのが、一々申し上げませんが、戦前のままになっているでしょう。陸上輸送の中における国鉄は、あるいは内航海運、貨物船も発展をしない時期だ、飛行機も発展しない時期だ、こういう時期でありますから、国営企業であるし、全国にネットワークでずっとつながっている線路でございますから、それはそれで済んだ。しかし、法律の体系というものは戦前のまま、この中で再建をやろうというのはどこかに無理がある。全般的な洗い直しをやれということを、たびたび交通政策の中では言ってきたつもりです。これはあなたには、大臣になってから初めてです。
一つ現実的な問題を申し上げます。
国鉄が貨物の合理化を徹底的にやろうということで取り組んでおりますね。昭和五十年に千六百三十四の貨物取り扱い駅があった、これを五十五年までに半分以下にしようというのです。そして各地域にそれを公表して、貨物の取り扱いについて影響がある——影響があると言うとなにですが、関連がある荷主なり自治体なりに話をする。まあ素直にいっているところも一部ありますよ。しかし、その大半というのは大変深刻な受けとめ方をしています。そのためになかなか貨物の駅の廃止が思うように進捗をしていないというのが実情でありましょう。
五十三年十二月の資料を国鉄からもらいました。千四百十五の駅が、残っていると言うとおかしいけれども、貨物の取り扱いをしている。さんざんやってきたのでございましょう、二百十九の駅が廃止になりました。中には、市町村長が管理局長のところに座り込んでいる。それも一日や半日の座り込みじゃないですよ。大変なことです。私も政治家ですから、それはいろいろな陳情を受けます。その人たちに必ず言うのです。荷物を出してください。別に国鉄総裁や運輸大臣のちょうちん持ちをするわけではないが、どんどん減っていって閑古鳥が鳴いていれば廃止をするようになるでしょう。残念ながら独立採算制で赤字で大騒ぎされている国鉄ですから、これは言いますよ。こういう状態の中で何か一刀両断式のようなことをやられることは、どうにも私は納得できないということで今日言っているのです。実情というのはそういうものです。だからともかく、大臣の指示を受けたかどうか知りませんが、国鉄ではやっておると思うのです。
ひとつ実情を聞きたいのです。貨物列車がいま大変やり玉に上がっていますが、道交法の改正が昨年の十二月にありました。国鉄がふえたのじゃないかなどというようなことをよく言われました。これはトラックの大型化に切りかえた。これが大半でしょう。あとは内航海運に転換していったというのも私も断片的には知っています。国鉄のいまの貨物輸送の状況はどういう状況にありますか。