森山欽司の発言 (運輸委員会)
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○森山国務大臣 きょうは事務局も来ておるのですが、もっぱら事務局も兼ねまして御答弁しなければならないので、これはなかなか容易ではございませんが、御承知のとおり運政審の小委員会で八十島さんが委員長になりまして答申が出ました。その答申に対しまして、私は答申の線に沿って検討するということで今日に至っております。これは赤字線の問題であります。地方ローカル線の問題であります。一言にして申しますと、輸送密度が一日一キロ四千人以下のところはバスに切りかえたらどうだという御提案でございます。私も、あなたと同じように政治家でございますから、そういう案をそのままうのみにして、普通ならば答申が出れば答申を尊重して実施しますというような返事をするのでありますが、答申の線に沿って検討すると言ってふところの中へ入れっ放しということでございます。それでも国鉄労働組合と動力車労働組合は、決まりもしないものを相手にしてストライキをやったことは御承知のとおりです。警くべきことだと私は思っておりますが、よけいなことでございますが、つけ加えて申し上げます。
そこで、その赤字線の問題をどう処理するかというのは今後の問題でございますけれども、しかし今度は、現在やっておるところの路線、この工事中の路線、そしてでき上がったら、やはり輸送密度四千人以下のものも出てまいるわけでございますから、それが非常に多い、大部分でありますから、したがって、現在ある線でさえもバスに切りかえたらどうだと言っているときに、これからつくったらそうなるかもしれない公算がきわめて大きい問題を、それをそのまま従前どおりの予算配分でやってよろしいかどうかということは、これは大きな問題でございます。現に私のところには、鉄建公団の方から一案は提出されました、が、これまた私が押さえておるというのが現状でございます。
それにつきましても、私は、これは単に国鉄の赤字というような問題ではなくして、やはり国土の均衡ある発展とか地域的格差の是正とかそういう問題を考えていかなければなりませんから、したがって、そういう意味で地元知事さんが地方交通体系の中でどういうふうにこの問題についてお考えになっているか伺いたい。赤字路線のときはこんなになっていますよということでお手紙を差し上げたのでございまして、事務的にこれについてイエスかノーか、何月何日までに返事しろというような趣旨の手紙ではございません。幸い私のところには、しばしばたくさんの知事さんが来られます。特に最近来ますのは空港の問題であります。空港を整備したい、滑走距離を大きくしたい、新しく空港をつくりたい、それともう一つは、航空路線の増発の問題でございます。知事さんがお見えになりますから、航空の問題についてのあなたの御希望はよくわかりました、しかし、総合交通体系から見れば鉄道問題もありましょう、あなたのところには赤字線もありますよ、AB線もありますよ、それについてどういうようにお考えですか、そのことだけでは知事さんはなかなかお見えにならないのです。しかし、航空関係で私のところへお見えになるものですから、すでに十県ほどの知事からは感触というようなものはお伺いをいたしておるわけでございます。これである程度の感触を得たところで、私の考えでは、鉄建審の委員の各位にも御相談をしなければいけませんし、それから野党の代表の方にも、こういう情勢になっている、さてどうしようかという御相談はするつもりであります。がしかし、まだその時期は来ていないのでございますから、渡辺委員におかれましても、あなたが運輸大臣になられたときの手順というものをお考えになられても、あなたが大臣になりましても、私以上に細かな配慮を払ってやるということはなかなかむずかしい状態にあるということもございましょうし、事の成り行きは進行中でございますから、どうかひとつ格別の御理解をいただきたい、こう思っておるわけでございまして、どうか私の立場を御了解くださいますようにお願いいたします。