宮崎知雄の発言 (大蔵委員会)
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○宮崎(知)政府委員 開発途上国において一部貧困層に対して援助の効果が必ずしも及んでいないというような問題だと思います。
従来から経済協力につきましては、プロジェクトが中心ということで、そのプロジェクトに対して援助をし、それによって開発途上国の経済の成長を高める、それを通じまして各国民の所得の向上を図っていく、福祉の向上がまた得られるということをねらいとして、従来はプロジェクト援助といいますか、公共事業を中心としたような援助が行われてきたわけでございます。それはそれなりに効果が出てきているわけでございますが、一方、ただいま先生が御指摘になりましたように、必ずしも援助の効果を享受してない貧困層の問題というものが最近は出てきている。これは一つには、よく言われますが、援助の方向をもう少し視点を変えまして、何といいますか、ベーシック・ヒューマン・ニーズといいますか、基本的な要求、そういうものに沿うような方向にも援助の力を入れていくべきじゃないか、こういう意見が最近出てきております。
たとえばせっかく援助によってりっぱな道路ができ、橋がかかったとしましても、住民が飢えに泣き、また疾病に苦しむというようなことでは援助の効果が上がったということは言えないと思います。したがいまして、そういう貧困層にも援助の効果が及ぶようなたとえば食糧の援助の問題、そういうような点についてももっと力を入れていかなければいけない、こういう問題があると思います。わが国としましても、たとえば今年度の予算におきましても、食糧増産援助の費用というものを五五%前年に対しましてふやすというような形でそういう面にも力を入れてきております。それからまた、食糧以外におきましても、保健とか衛生とかあるいは教育、そういうふうな面にも今後やはり力を注いでいかなければならないのではないかというふうに考えている次第でございます。それからまた、そういう貧困層の雇用創出というような観点からのプロジェクトの取り上げ方というのも、ただいま先生の御指摘にありましたように必要ではないかというふうに考える次第でございます。