堤功一の発言 (大蔵委員会)

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○堤説明員 アフリカ関係についてお答えいたします。
 アフリカ大陸にはただいま五十の独立国がございます。これは全世界の独立国のほぼ三分の一に当たるわけでございます。この特徴は、世界で最も貧乏な国と申しましょうか、後発の発展途上国、国連の方でLLDCと言っておるようでございますけれども、このLLDC、世界全体で三十カ国ぐらいございますが、そのうちの三分の二程度、二十カ国がアフリカにあると承知しております。すなわち、国の数で申しますと世界で最も大きなグループであるアフリカ諸国は、最も貧困な国を二十カ国も抱えておるという現状でございます。そのアフリカが最近、世界の政治上だんだんと発言力を増しておりまして、世界経済においても、特に鉱物資源でございますが、豊富な資源を有するという潜在的な可能性ということからも、重要な役割りを果たしてきつつあります。わが国は従来は、地理的な関係もございまして、アフリカ諸国との関係もそう密接なものはなかったのでございますが、今後これをいよいよ強化していかなければならないというところになっているわけであります。
 このように従来余り関係が深くなかったということはすなわち、逆に申しますと日本の強みでございまして、植民地という関係でアフリカと結ばれたということがない、すなわち、政治的に汚れていない日本としては、アフリカの国との関係を深めるという方にむしろ利点があるわけでございます。実は、従来までのアフリカとの関係というのは決して密接ではございませんで、これから諸国と密接な関係をつくっていく、そういう段階にございまして、経済協力も従来、アジア重視ということでございまして、この方針は変わりませんと思いますけれども、これからはアフリカのシェアをだんだんとふやしていかなければならないと思っております。まだ量をふやし質をよくするという段階にございます。先ほど御指摘の貧困層を助けるという新しい観点からも、最も貧困な国の多いアフリカに対する経済援助というのは、これからも強化されていくべきものと思います。
 現在のアフリカの特徴として、一九六〇年代にようやく独立を達成した国々、特にブラックアフリカの方は大部分そうでありますけれども、それも各国によって経済のやり方、政治のやり方というのが違っておりまして、ある国は資本主義的な自由経済の方向で進む、ある国は社会主義的な方向で進むという、国内政治経済の運営の仕方が違います。これに伴いまして、東に近い国もございますし、西側に近い国もございますが、わが国といたしましては、先ほど申し上げましたように、政治的に汚れていないという立場、従来比較的アフリカとの関係が複雑でなかったという立場から、アフリカヘの援助を進めるというのはむしろ有利な点がございまして、どのアフリカの国とも基礎的な援助を進めるという方向で二国間援助をふやす、あるいは今回の開発基金への増資ないしはアフリカ開発銀行への出資等を進めて、アフリカの経済開発と民生の安定に寄与したいというのが基本的な姿勢でございます。

発言情報

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発言者: 堤功一

speaker_id: 26987

日付: 1979-04-11

院: 衆議院

会議名: 大蔵委員会