横山利秋の発言 (法務委員会)
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○横山委員 過ぐる通常国会におきまして、真宗大谷派に関連をいたします問題について、法務省並びに文化庁に意見を聞きました。
その際、結論としては、法務省としては、京都府警から京都地検に書類送検をされておる問題について速やかに調査を行い、本年内に結論を得るように努力するという趣旨の御答弁があり、文化庁としては京都府の判断を待つ段階であるが、しかし京都府としては真宗大谷派及びいわゆる法主側に対して意見照会がしてあるから、これに関する答弁が出なければ判断はできないと、京都府及び文化庁ともども同意をしておる趣旨の御発言がございました。しかるところ、東本願寺問題については二つの重要な問題が惹起をいたしました。
その一つは、報恩講の開催で大混乱が起こったということでございます。新聞によりますと、十一月の二十一日から始まります初逮夜に法主、離脱寺院出仕者が報恩講に出席するに際して、本部の人々は、法主の出席は当然であるけれども、真宗大谷派から離脱した人々がそれに参拝をするのはいかがなものかという問題が惹起をいたしまして、事前に十分な両者の討議が行われたようでありますが、遺憾ながらそれが混乱を惹起いたしまして、「離脱寺院の内陣出仕を阻止するため、お成り廊下や後堂周辺を自主上山者が警備中、午后八時頃、明照院、」これは法主の四男だと思いますが、「不動産業者らが押しかけ強行突破しようとしたためガラス戸などが破壊された。」等を皮切りといたしまして、厳正なるべき報恩講が、全国の東本願寺の門徒はもちろんでございますが、国民の中に大変衝撃を与えたのであります。
もう一つの問題は枳殻邸の問題であります。日本の名勝の一つであります真宗大谷派の財産の枳殻邸は、東本願寺の東約三百メートルにある別邸で、宣如上人が徳川家光から寄進を受けた土地のうち百間四方を区切って別邸として、昭和十一年国の名勝に指定をされ、昨年修復工事を終えたものでございますが、これも争いの焦点になっておったわけでありますが、十一月二十六日、すでにこれが法主の独断で売却されていたことが判明され、枳殻邸の所有権の一部が近畿土地株式会社に転売をされたという事実が発覚をいたしました。
これらの二つの問題は、私が本委員会におきまして申し上げたように、われわれ国会が東本願寺の内部紛争についてとやこう言うものではないけれども、日本の歴史と伝統、宗教の最も深い歴史を持っておる真宗大谷派の内部の紛争に関連をいたしまして、これが京都府警からの告発、書類送検、そして京都地検のなすべきことが速やかに行われておるならば、あるいは問題解決に非常に資したのではないか。
私は当時申し上げたのでありますが、総理大臣であろうと、あるいは皇室に縁のつながる法主御一族であろうと、法律に触れたことはいけない。また、法律に触れる疑いがあるといって告訴された問題については遠慮なく、速やかに京都地検としては独自の立場からその理非曲直を明らかにすべきである、こういうことを再三申し上げておったのでありますが、これがいささか、京都地検のあり方についてはじんぜん日をむなしゅうするような感を免れないのであります。
まず第一に、本年の私の質問以来、京都地検としてはどのような調査を行い、どのような状況に今日あるか、御報告を伺いたいのであります。