大来佐武郎の発言 (外務委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○大来国務大臣 具体的な通貨問題になりますと、担当は大蔵省でございますので、後から大蔵省からもお聞き取り願いたいと思いますが、御指摘のように、ドルの不安定というのが国際通貨制度の安定を妨げる重要な原因であるというふうに私も考えております。やはり国内のインフレーションが年とともに強まる傾向がある。ドルが減価を続けていくということ、一方においてドルが基軸通貨としての役割りを持っておるということは、御指摘のようにいろいろな意味での不安定要因になってきておると思います。ただ、十年ほど前までは、アメリカ経済あるいはそれに裏づけされたドルが圧倒的な強さを持っておりまして、そういう意味では、ドルが基軸通貨としての役割りを概して果たしておって、たれ流しの問題も当時は余り出ておらなかったように思うのでございますが、七〇年代に入りまして、一つには、アメリカ経済の世界経済の中における相対的な地位が下がってまいったということ、それからアメリカの国内におけるインフレーションの問題、いろいろ出てまいりまして、それまでのようにドルが世界の通貨秩序を支えていくのに不十分になってきた、それがいろいろな点で出てきておると思うのであります。
これに対しての対策は、大平総理の演説の中にもございました世界全体としての模索が行われておる。ドルにかわって、それじゃ世界の通貨制度を支えるのをおれの方でやってやろうという志願者もいまのところあらわれておらない。結局は、この重要な通貨の当局の間の協力を密接にして、共同して世界の通貨制度を支えていかなければならない時代になりつつあるのではないかと考えておるわけでございます。
なお、この点につきましては通貨当局、大蔵省から答弁をしていただきたいと思います。