大場智満の発言 (外務委員会)

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○大場政府委員 高沢委員御指摘のように、ヨーロッパ諸国の金(きん)を含めて外貨準備の二〇%を基準にして、欧州通貨基金というものがつくられている、これは事実でございます。しかしこれは、各国が欧州、通貨制度をつくるに当たって、参加国中央銀行がどの程度通貨基金に金(かね)を出していくかというときに、ドル等の外貨のほかに、外貨準備の中に同じように含まれている金を取り上げて、その二〇%を一つの基準にしておるということだろうと思います。したがいまして、そのECUの決済通貨としての役割りは進んでいくということは言えると思いますが、そこに、各国からの拠出の基準として使った金の役割りが高まるということとの間には一線が画されているのではないかというふうに私は判断しております。つまり、金が現実に決済手段として使われるということ、そういうふうには考えてないわけでございます。
 第二に、これは高沢委員御承知のとおり、ECuそのものの価値は各国通貨のバスケットでできております。ですから、ちょうどSDRが十六通貨のバスケットで価値を決めているのと同じように、このECUの価値も参加九カ国の通貨のバスケット方式、マルクが一番大きくて三三、四%の比率だと思いますが、各国通貨のバスケットで決められているわけでございます。したがって、その価値基準としてのECUを考えた場合に、これが金と関連づけられているとは言えないということが指摘できると思います。そのようなことで、私は、ECUの発行をもって直ちに金が復権というふうには考えていないわけでございます。
 ただ、ヨーロッパでは日本、イギリス、アメリカに比べて金選好が強いことは事実でございます。これは、外貨準備中に占める金の比率が大きいということからもおわかりいただけると思いますが、金選好が高いことは事実でございます。

発言情報

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発言者: 大場智満

speaker_id: 12924

日付: 1980-03-17

院: 衆議院

会議名: 外務委員会