柳井昭司の発言 (農林水産委員会)
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○柳井説明員 五十四年の畜産関係の生産費について御説明申し上げます。
お手元に四つの資料が配付されておると思いますが、まず肥育豚生産費について申し上げますと、これは五十三年の七月から五十四年の六月までの調査でございます。肥育豚生体百キログラム当たりの生産費でございますが、三万八千四百九十三円ということで前年に比較いたしまして六・八%の減少になっております。それから、一頭当たりの生産費は四万百八十八円ということで六・六%の減少でございます。このように百キログラム当たりあるいは肥育豚一頭当たりの生産費が減少しておりますのは、子豚価格とそれから飼料の主体をなす配合飼料の価格が前年に引き続きまして値下がりいたしまして、素畜費と飼料費が減少しているためでございます。
主要費目について御説明申し上げますと、素畜費でございますが、生体百キログラム当たりで二万四百七十円ということで七・七%減少しておりますが、肉豚市況の低迷を反映いたしまして、仕入れ時におけるところの子豚の価格が、前年に比較しまして値下がりしたためでございます。
それから飼料費でございますが、これも百キログラム当たりで一万三千百五円ということになっております。八・七%の減少でございますが、これも配合飼料価格が前年に比べまして約一割値下がりしたためでございます。
それから労働費につきましては、生体百キログラム当たり三千百四円でございまして、一・四%増加しております。この内訳を見ますと、労働時間が多頭化等の進展によりまして約二・四%減少したわけでございますが、労賃の単価の上昇がそれを上回ったためでございます。
それから飼養規模別の生産費につきましては、時間の関係もございまして詳しい説明は省かしていただきますが、経営規模の拡大につれまして、労働費が著しく逓減しておるということが特徴でございます。
それから収益性について見ますと、肥育豚一頭当たりの粗収益は、四万二千七百十四円ということで七・五%減少しておりまして、これは豚価の低迷を反映いたしまして生産者の販売価格が前年を下回ったためでございます。一日当たり労働報酬で見ますと、一万二百五十六円ということで七・九%の減少でございます。規模別に見ますと、上層階ほど高くなっておるという特徴がございます。
次に、子豚の生産費でございますが、子豚の一頭当たり生産費は、二万六百十三円ということで前年対比で六・三%の減少でございます。繁殖雌豚の一頭当たり生産費は、十七万三千百三十三円ということで五・一%の減少でございます。このように減少しておりますのは、費用全体の五割強を占めますところの飼料費が、配合飼料価格の値下がりを反映いたしまして前年に比較しまして約一割減少しておるということが主因でございます。
費目別に見ますると、飼料費は前年に対して一一・二%の減少でございます。
それから労働費につきましては、五千二百八十五円で〇・九%の減少でございます。これは労賃単価は前年に比べまして上昇したものの、省力技術等の普及によりまして、投下労働時間が一頭当たり約八%減少いたしまして、賃金水準の上昇の影響を吸収したためでございます。
収益性について見ますると、繁殖雌豚一頭当たりの粗収益は、二十万百十三円ということで七・九%減少しておりますが、これは子豚の販売価格が前年に比べて一割程度値下がりしたためでございます。それから、一日当たり家族労働報酬は八千四十七円ということで、前年対比六・五%の減でございます。
次に、肥育牛関係について申し上げます。これは五十三年八月から五十四年七月までの調査でございます。去勢若齢肥育につきましては、生体百キログラム当たりの生産費が九万六千二百四十三円ということで〇・五%の減少でございます。一頭当たりの生産費は五十八万三千五十円ということで〇・九%の上昇でございます。この差は一頭当たりの販売時の生体重が一・四%増加しておる、こういうことによるものでございます。
主要な構成費目について御説明申し上げますと、素畜費でございますが、生体百キログラム当たりの素畜費は四万八千六百六十円ということで六・五%アップしてございます。これは子牛価格が値上がりしたことや、あるいは前年に比べてやや大型のものが導入された、こういうことによるものでございます。
それから飼料費につきましては、生体百キログラム当たり三万一千九百五十九円で一二・九%減少しております。これは配合飼料やあるいは大麦、ふすま等の価格が値下がりしたことと、若干肥育期間が短縮したということによるものでございます。
それから、労働費につきましては、百キログラム当たり一万六百九十円で前年に比べまして二・四%増加しております。これは飼育労働時間が三・七%減少しましたが、賃金水準の上昇が約六%弱上昇したことによるものでございます。
それから収益性は、一頭当たりの粗収益が六十四万三千九百二十九円ということで、前年対比六・七%増加してございます。それから、一日当たり家族労働報酬は八千七百六十一円ということで六七・一%の増加になっております。
次に、乳用雄肥育牛の生産費でございますが、生体百キログラム当たりの生産費は六万二千百二十九円ということで四・七%の減少、一頭当たり生産費は三十九万二千三百五十円ということで三・六%の減少でございますが、これは飼料費が減少したことが主因でございます。
まず、素畜費でございますが、生体百キログラム当たりの素畜費は二万六千五百七十九円ということで二・四%増加しておりまして、これは子牛価格が値上がりしたためでございます。
それから飼料費につきましては、百キログラム当たりで二万六千七百三十一円ということで前年に比較しまして一二・三%減少しておりますが、これは配合飼料、大麦、ふすま等の価格がかなり値下がりしたためでございます。
それから労働費につきましては、百キログラム当たりで四千九百三十四円ということで三・〇%減少しております。これは省力化等の進展によりまして、飼育労働時間が七・一%減少いたしまして賃金水準の上昇を吸収したためでございます。
一頭当たりの粗収益は、四十九万五千二十九円ということで一〇・八%上昇しておりますが、これはこの期間におきます牛肉価格が堅調であったことによりまして、生産者販売価格が上昇したことによるものでございます。それから一日当たりの家族労働報酬は、二万三千七百四十三円ということで前年に比較しまして二・一倍ということに・なっております。
それから最後に、牛乳生産費につきまして御説明申し上げます。これは五十三年の七月から五十四年の六月の間の調査でございます。
生乳百キログラム当たり生産費でございますが、これは乳脂率三・二%換算でございまして、四ページにございますように、その算出の方法が記載してありますが、そのような計算によりまして三・二%換算で算出しておるわけでございますが、これによりますと、百キログラム当たりで八千百八十円ということで四・二%の減少でございます。それから一頭当たりにいたしますと四十六万五千百十九円ということで二・三%の減少でございます。このような生産費の減少の主因は、配合飼料等の値下がりによる流通飼料費が減少したことと、子牛価格の高騰によりまして副産物価額が増加したためでございます。
主要費目について見ますと、まず飼料費でございますが、生乳百キログラム当たりの飼料費は四千二百六十九円ということで四・六%減少しております。このうち採草、放牧等の経費につきましては千五百五十二円ということで三・一%上がっておるわけでございますが、飼料費の六三・六%を占める流通飼料費が八・五%減少したためでございまして、この流通飼料費の減少は配合飼料の値下がりによるものでございます。
それから労働費でございますが、百キログラム当たり二千四百二十八円ということで〇・七%上昇しております。これは労賃単価は上昇いたしましたが、飼育労働時間が三・八%減少したということによるものでございます。
それから償却費でございますが、これは百キログラム当たり六百三十円で二・三%増加しております。それから飼育規模別に見ますると、やはり労働時間が規模の拡大につれまして非常に下がっておるということが特徴でございまして、飼料費につきましてはその規模間の格差というものは小さいというふうに考えられるわけでございます。
それから収益性について見ますと、一頭当たりの粗収益は六十万一千二百五十八円ということで五・一%増加しておりまして、これは搾乳量の増加と副産物価額の上昇によるものでございます。それから一日当たり労働報酬を見ますると、九千八百十三円ということで一九・一%上昇しているという状況でございます。
以上をもって終わります。