大来佐武郎の発言 (本会議)

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○国務大臣(大来佐武郎君) ただいまの御質問の件は、アメリカが日本に対して同等の防衛負担を要求しているのではないかという御質問、さらに、日本の防衛費支出が過去十年間に六%ずつふえておるじゃないかというような御指摘でございます。
 今回、ワシントンに参りましてブラウン国防長官と会談いたしました際に、先方からの話といたしましては、最近の国際情勢、特に極東におけるソ連の軍事力の急激な増強あるいは中東における情勢等にかんがみて、日本の防衛費の着実かつ顕著な増大を期待したいという発言があったわけでございます。これに対して、私の方からは、日本は平和憲法のもとで専守防衛に徹するというたてまえであって、国民のコンセンサスを土台にして防衛問題は考えていかなければならない、そういう立場から言って、顕著にというような大幅な増大ということは考えられないということを申し上げまして、ただ、着実な増大はできるだけ日本としても図ってまいるつもりだということを申したわけでございます。
 基本的には、現在及び将来の世界情勢のもとで、どうして日本人、日本の安全を確保していくか。日本といたしましては、最小限の防衛力と日米安保条約に基づく抑止力に基づいて日本国民の安全を図るという、こういう選択を従来してまいったわけでございます。ブラウン長官も、日本がそういう基本的な条件を持っていることは十分に承知している、ただ、そういう基本条件の中におきまして、日本がみずからを守るという点でまだある程度の努力をする余地があるのではないか、そういう点の話があったわけでございます。
 そういう全般の情勢から申しまして、アメリカ側は決して、日本がこの世界戦略の中に巻き込まれるというか、その中に入って行動しろということは全然要求しているわけではございません。日本自身を守る、いかにして日本人の安全を守るかということを中心にして防衛問題を考えるというたてまえで、この点は、もちろん基本的に日本人自身が決める問題であるがということを申しておるわけでございます。
 成長率につきましては、経済成長率が高いということもございますし、この全体としての防衛支出が世界各国に比べてきわめて低いということは御承知のとおりでございまして、この点につきまして御指摘のような点が、成長率の面から申された点は、必ずしも当たらないのではないか、そういうことでございます。(拍手)

発言情報

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発言者: 大来佐武郎

speaker_id: 17223

日付: 1980-03-25

院: 衆議院

会議名: 本会議