阿部助哉の発言 (予算委員会)

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○阿部(助)委員 そうするとまた少し違ってくるのじゃないかな。消費一般に云々とおっしゃるけれども、その消費一般というのが普通いわゆる一般消費税と、こう言うのじゃないですか。だから消費一般のとかなんとか言うけれども、本当はずばり言えば、閣議決定した一般消費税、これは生きておる、しかし五十五年度にやる試案は消えてしまった、だからこの五十五年度で皆さんが予定したやり方、一般消費税でもいろいろのやり方があります。たとえばもっと厳しくインボイスをつけるとか、二千万円を一千万円、最低を控除するとか、食料品にもかけるとかというやり方は、五十五年度の試案とは違うのですよ。だから、皆さんが消費一般にかける税金というのが、これが一般消費税なんですよ。もっと言えば、これはいわゆる付加価値税と言われた。ところが大蔵は、前の次官の大倉さんじゃないけれども、付加価値税というのは余り評判がよくないから一般消費税という名前に変えたのだ、こう言うのだけれども、これが一般消費税なんですよ。だから、それはあなたが言う消費一般にかける税金なんです。個別消費税じゃないです。これが一般消費税なんですよ。だから、これは生きておるのではないですか。私何も皆さんにお手伝いしようと思っているわけではないけれども、ただ五十五年度実施を予定した試案は議会決議でなくなった。だから、これから五十六年もやらないという御答弁をなすった。しかし、将来はこれよりも違う形のもっと厳しい一般消費税になるかもわからない、あるいはもっと緩和をされた一般消費税になるかもわからない、それは将来永久にやらないとは言わないんだというのが本当なのではないですか。
 問題は、私はこんな細かしい議論をしようと思わないけれども、私も決議に参加したのだからこれはあなたと同罪なのかもわからない。だけれども、こういう国民に対してわかりにくい手法を使うのは一体どうなんだろう。大臣御承知のように、いま濱口雄幸と井上準之助さんの「男子の本懐」という本が大変よく売れておるそうであります。しかし、いま本当に財政再建というものを考えたとき、これはやはり大変なお仕事であって、濱口さんの言葉じゃないけれども、尋常一様ならざる人を大蔵大臣にしたんだ。これは大平さんもそういうつもりなんじゃないかと思う。あなたは選ばれてその席へ座ったとすれば、小細工で財政再建なんというものをやろうとしたってこれはできないんだ。もっとずばりと、本当に腹を決めてこの財政再建に当たらなければいまのサラ金財政は直らないということを私はあなたに申し上げたい。そういう点で、(仮称)なんて、余り小むずかしい、ただその場を何とか逃れればいいという小細工や何かをするのではなしに、われわれ野党もそうであります、もちろん政権担当の与党はなおさらであります、お互いに身を慎んで、そうして国民にお願いするところをお願いするという姿勢がなければいまの日本の財政再建はできないのではないか。もう小細工はやめようじゃないか、そうしてお互いにもっと腹を打ち割って討論をして、そこで日本の財政再建に当たる。それでも国民は恐らく税金を取られるのはいやでしょう、不満があるでしょう。これは当然のことであります。それだけに順序があるだろう。まず責任の一番大きな政治家が身を慎む、そうして大きな利益を上げておる人たちがまず金を出すというのから大衆にもお願いするというところにいくのではないだろうか。私は増税必ずしも賛成はしませんけれども、しかし、いまのサラ金財政を立て直すにはもはや小細工の問題ではなしに、勇気の問題、決意の問題だと私は考えるのだが、大蔵大臣、いかがでしょう。

発言情報

speech_id: 109105261X01619800221_004

発言者: 阿部助哉

speaker_id: 8442

日付: 1980-02-21

院: 衆議院

会議名: 予算委員会