予算委員会

1980-02-21 衆議院 全406発言

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会議録情報#0
昭和五十五年二月二十一日(木曜日)
    午前十時一分開議
 出席委員
   委員長 田村  元君
  理事 小此木彦三郎君 理事 瓦   力君
  理事 小宮山重四郎君 理事 村田敬次郎君
   理事 渡辺美智雄君 理事 大出  俊君
   理事 川俣健二郎君 理事 二見 伸明君
   理事 寺前  巖君 理事 小沢 貞孝君
     稻村左近四郎君    小里 貞利君
      越智 伊平君    奥野 誠亮君
      海部 俊樹君    金子 一平君
      小山 長規君    近藤 元次君
      始関 伊平君    塩崎  潤君
      田中 龍夫君    根本龍太郎君
      橋本龍太郎君    福家 俊一君
      藤尾 正行君    藤田 義光君
      松澤 雄藏君    村山 達雄君
      阿部 助哉君    石野 久男君
      稲葉 誠一君    大原  亨君
      川崎 寛治君    兒玉 末男君
      土井たか子君    野坂 浩賢君
      八木  昇君    安井 吉典君
      横路 孝弘君    岡本 富夫君
      草川 昭三君    坂井 弘一君
      西中  清君    正木 良明君
      工藤  晃君    津川 武一君
      中川利三郎君    山原健二郎君
      大内 啓伍君    岡田 正勝君
      神田  厚君    中野 寛成君
 出席国務大臣
        法 務 大 臣 倉石 忠雄君
        外 務 大 臣 大来佐武郎君
        大 蔵 大 臣 竹下  登君
        文 部 大 臣 谷垣 專一君
        厚 生 大 臣 野呂 恭一君
        農林水産大臣  武藤 嘉文君
        通商産業大臣  佐々木義武君
        運 輸 大 臣 地崎宇三郎君
        労 働 大 臣 藤波 孝生君
        建 設 大 臣 渡辺 栄一君
        自 治 大 臣
        国家公安委員会
        委員長
        北海道開発庁長
        官       後藤田正晴君
        国 務 大 臣
        (内閣官房長
        官)      伊東 正義君
        国 務 大 臣
        (防衛庁長官) 細田 吉藏君
        国 務 大 臣
        (経済企画庁長
        官)      正示啓次郎君
        国 務 大 臣
        (科学技術庁長
        官)      長田 裕二君
        国 務 大 臣
        (環境庁長官) 土屋 義彦君
        国 務 大 臣
        (国土庁長官) 園田 清充君
 出席政府委員
        内閣法制局第一
        部長      味村  治君
        警察庁刑事局長 中平 和水君
        警察庁刑事局保
        安部長     塩飽 得郎君
        警察庁警備局長 鈴木 貞敏君
        行政管理庁行政
        監察局長    佐倉  尚君
        防衛庁参事官  岡崎 久彦君
        防衛庁防衛局長 原   徹君
        経済企画庁国民
        生活局長    小金 芳弘君
        科学技術庁原子
        力安全局長   牧村 信之君
        環境庁企画調整
        局長      金子 太郎君
        国土庁長官官房
        審議官     柴田 啓次君
        国土庁土地局長 山岡 一男君
        法務省民事局長 貞家 克己君
        法務省刑事局長 前田  宏君
        法務省人権擁護
        局長      中島 一郎君
        法務省入国管理
        局長      小杉 照夫君
        公安調査庁長官 山室  章君
        外務省アジア局
        長       木内 昭胤君
        外務省北米局長 淺尾新一郎君
        外務省欧亜局長 武藤 利昭君
        外務省経済局長 手島れい志君
        外務省条約局長 伊達 宗起君
        外務省国際連合
        局長      賀陽 治憲君
        大蔵省主計局長 田中  敬君
        大蔵省主税局長 高橋  元君
        国税庁長官   磯邊 律男君
        文部省初等中等
        教育局長    諸澤 正道君
        文部省大学局長 佐野文一郎君
        文部省体育局長 柳川 覺治君
        厚生省環境衛生
        局長      榊  孝悌君
        厚生省医務局長 田中 明夫君
        厚生省薬務局長 山崎  圭君
        厚生省保険局長 石野 清治君
        社会保険庁医療
        保険部長    此村 友一君
        農林水産大臣官
        房長      渡邊 五郎君
        農林水産省経済
        局長      松浦  昭君
        農林水産省農蚕
        園芸局長    二瓶  博君
        農林水産省畜産
        局長      犬伏 孝治君
        食糧庁長官   松本 作衞君
        水産庁長官   今村 宣夫君
        通商産業大臣官
        房審議官    神谷 和男君
        資源エネルギー
        庁長官     森山 信吾君
        資源エネルギー
        庁長官官房審議
        官       児玉 勝臣君
        資源エネルギー
        庁公益事業部長 安田 佳三君
        運輸大臣官房総
        務審議官    永井  浩君
        運輸省鉄道監督
        局長      山地  進君
        労働省労働基準
        局安全衛生部長 津澤 健一君
        建設省道路局長 山根  孟君
        消防庁長官   近藤 隆之君
 委員外の出席者
        原子力安全委員
        会委員長    吹田 徳雄君
        会計検査院事務
        総局第一局長  岩井  毅君
        日本国有鉄道総
        裁       高木 文雄君
        予算委員会調査
        室長      三樹 秀夫君
    —————————————
委員の異動
二月二十一日
 辞任         補欠選任
  荒舩清十郎君     近藤 元次君
  江崎 真澄君     越智 伊平君
  倉成  正君     小里 貞利君
  稲葉 誠一君     石野 久男君
  川崎 寛治君     土井たか子君
  矢野 絢也君     西中  清君
  浦井  洋君     津川 武一君
  田中美智子君     中川利三郎君
  大内 啓伍君     神田  厚君
同日
 辞任         補欠選任
  小里 貞利君     倉成  正君
  越智 伊平君     江崎 真澄君
  近藤 元次君     荒舩清十郎君
  石野 久男君     稲葉 誠一君
  土井たか子君     川崎 寛治君
  西中  清君     矢野 絢也君
  津川 武一君     山原健二郎君
  神田  厚君     大内 啓伍君
    —————————————
本日の会議に付した案件
 分科会設置に関する件
 昭和五十五年度一般会計予算
 昭和五十五年度特別会計予算
 昭和五十五年度政府関係機関予算
     ————◇—————
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田村元#1
○田村委員長 これより会議を開きます。
 昭和五十五年度一般会計予算、昭和五十五年度特別会計予算及び昭和五十五年度政府関係機関予算、以上三件を一括して議題とし、一般質疑を行います。阿部助哉君。
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阿部助哉#2
○阿部(助)委員 厚生大臣を中心に質問する予定でございますが、参議院から十分ぐらいかかるそうでありますから、それまで大蔵大臣にお伺いをいたします。
 大蔵大臣、この本会議の「財政再建に関する決議」というところでも、よく読むと大変うまいことをおっしゃっておるのですね。それで、この委員会における御答弁でも、一般に税の体系の中に消費に着目した税体系そのものが未来永劫に姿を消すのはどうだこうだとこう言っている。それで、いわゆる一般消費税(仮称)なんて、これは専門家の皆さんはおわかりになるのかわからぬけれども、国民にはさっぱりわかりませんよね、いわゆる一般消費税(仮称)なんてばかり言っておったのでは。問題は財政再建という、本当を言えば財政なんというものは政策の手段であって目的ではないのだと私は思うのです、本来ならば。しかし皆さんは、この七カ年計画にもはっきりと財政再建は五大目標の一つとして大きく掲げておる。そして、いままさに日本の財政は本当にサラ金財政というか危機的な状態にある。それを再建しようというのですから、なまやおろかの決意ではこれはできないと思うのです。そして、それは同時に、国民にも、つらいかもわからぬけれども最大限度御理解をいただかないと、この財政再建はできない。しかし、この文章を読んでみますと確かにうまいことを、知恵をしぼった文章であって、大臣のおっしゃることもこの決議に違反したとは言えない。しかし問題は、そういう小手先の問題で財政再建ができるんだろうかどうか。私はそうじゃないんじゃないか、つらいかもわからぬけれどもやはり国民にも御理解願うところは願うという姿勢がないといかぬのじゃないかという感じがする。いまもう小手先の技術の問題ではなしに、財政再建は勇気と決意の問題、そこにもうかかってきておると私は思うのです。それが何かいわゆる(仮称)では、大蔵大臣、(仮称)なんというものではとても財政再建なんというものはできるとは私は思えないのであります。
 そこで、私はこれを読んでみて感ずるのは、皆さんは閣議決定あるいはまた七カ年計画で一般消費税というのは一応決められた。その後この五十五年度できるだけ早い機会にやるといういわゆる試案をつくられた。その試案は本会議決議、また総選挙の結果で、やりません、こういうことなんですね。しかし、その前にやった閣議決定の一般消費税、これは生きておるのであって、将来これをやらないとは言いませんというのがあなたのこの前の御答弁の趣旨だ、こう思うのですが、これは間違いありませんか。
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竹下登#3
○竹下国務大臣 この閣議決定は、一般消費税(仮称)については昭和五十五年度中に実現できるよう諸般の準備を進める、こういうことなんですね。だから、五十五年度中に実現できるよう諸般の準備を進めるという閣議決定に基づいて準備をしてきた。それが、総選挙の結果とでも申しましょうか、とにかく国民にきらわれた、中身まで入る前に。私はヘジテートされた、こう言っているわけですが、したがって、今度は財政再建の決議がなされまして、そこでこの閣議決定そのものはもうそれによって打ち消されたわけです。総理から、阿部さんの質問を聞きながら、何か閣議決定の方法について考えてみろと言われておるのです。私も、それから考えてみますと、現実五十五年度中に進めるために準備をするといったものがもうすでに打ち消されてしまった。そうすると、いまさら打ち消されましたという閣議決定というものもいかがかという感じがして、それでもう少し経済企画庁とも相談してみてくれ、これは官房長官からでございますが、こういうことでございます。ただ、閣議決定、いわゆる諸般の準備を進めようという閣議決定が、その手法でなく五十五年度予算案がつくられておるから、いまさら閣議決定で何をするか、とにかくやらないことにいたしましたということは答えが出ておるわけでございますから、閣議決定の仕方がどういうものかなあということに対して扱いにいささか困っておるということでございます。
 それから(仮称)の問題は、これは本会議決議が行われます際に何度か議院運営委員会等にも私もお願いしましたのは、いわゆる消費一般にかかわる税というものが全部否定された場合は税体系から消費税という言葉がなくなってしまうのはいかがかという問題があったから、あえて学術的な立場からいわゆる一般消費税(仮称)という言葉をお使いいただいたのでございまして、いままで準備された手法はそのまま取り入れることはまさに五十五年度はできなかった、そして五十六年度においてもそのままの手法をとることの環境にはない、こういうふうなお答えをしておるわけであります。
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阿部助哉#4
○阿部(助)委員 そうするとまた少し違ってくるのじゃないかな。消費一般に云々とおっしゃるけれども、その消費一般というのが普通いわゆる一般消費税と、こう言うのじゃないですか。だから消費一般のとかなんとか言うけれども、本当はずばり言えば、閣議決定した一般消費税、これは生きておる、しかし五十五年度にやる試案は消えてしまった、だからこの五十五年度で皆さんが予定したやり方、一般消費税でもいろいろのやり方があります。たとえばもっと厳しくインボイスをつけるとか、二千万円を一千万円、最低を控除するとか、食料品にもかけるとかというやり方は、五十五年度の試案とは違うのですよ。だから、皆さんが消費一般にかける税金というのが、これが一般消費税なんですよ。もっと言えば、これはいわゆる付加価値税と言われた。ところが大蔵は、前の次官の大倉さんじゃないけれども、付加価値税というのは余り評判がよくないから一般消費税という名前に変えたのだ、こう言うのだけれども、これが一般消費税なんですよ。だから、それはあなたが言う消費一般にかける税金なんです。個別消費税じゃないです。これが一般消費税なんですよ。だから、これは生きておるのではないですか。私何も皆さんにお手伝いしようと思っているわけではないけれども、ただ五十五年度実施を予定した試案は議会決議でなくなった。だから、これから五十六年もやらないという御答弁をなすった。しかし、将来はこれよりも違う形のもっと厳しい一般消費税になるかもわからない、あるいはもっと緩和をされた一般消費税になるかもわからない、それは将来永久にやらないとは言わないんだというのが本当なのではないですか。
 問題は、私はこんな細かしい議論をしようと思わないけれども、私も決議に参加したのだからこれはあなたと同罪なのかもわからない。だけれども、こういう国民に対してわかりにくい手法を使うのは一体どうなんだろう。大臣御承知のように、いま濱口雄幸と井上準之助さんの「男子の本懐」という本が大変よく売れておるそうであります。しかし、いま本当に財政再建というものを考えたとき、これはやはり大変なお仕事であって、濱口さんの言葉じゃないけれども、尋常一様ならざる人を大蔵大臣にしたんだ。これは大平さんもそういうつもりなんじゃないかと思う。あなたは選ばれてその席へ座ったとすれば、小細工で財政再建なんというものをやろうとしたってこれはできないんだ。もっとずばりと、本当に腹を決めてこの財政再建に当たらなければいまのサラ金財政は直らないということを私はあなたに申し上げたい。そういう点で、(仮称)なんて、余り小むずかしい、ただその場を何とか逃れればいいという小細工や何かをするのではなしに、われわれ野党もそうであります、もちろん政権担当の与党はなおさらであります、お互いに身を慎んで、そうして国民にお願いするところをお願いするという姿勢がなければいまの日本の財政再建はできないのではないか。もう小細工はやめようじゃないか、そうしてお互いにもっと腹を打ち割って討論をして、そこで日本の財政再建に当たる。それでも国民は恐らく税金を取られるのはいやでしょう、不満があるでしょう。これは当然のことであります。それだけに順序があるだろう。まず責任の一番大きな政治家が身を慎む、そうして大きな利益を上げておる人たちがまず金を出すというのから大衆にもお願いするというところにいくのではないだろうか。私は増税必ずしも賛成はしませんけれども、しかし、いまのサラ金財政を立て直すにはもはや小細工の問題ではなしに、勇気の問題、決意の問題だと私は考えるのだが、大蔵大臣、いかがでしょう。
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竹下登#5
○竹下国務大臣 阿部さんと私と気持ちは全く一緒だと思うのです、立場は異なるにしても。私どもに対するあるいは叱咤鞭撻の言葉として受けとめていいほど、財政再建に対する決意とか姿勢は全く一緒である。そうして、いわゆる一般消費税(仮称)などということはもうわかるだけわかったから、そういう言葉は使うなとおっしゃっていただくことは、まさに国民に対してそういう理解度が深まる一つの大きな衝撃を与えるような鞭撻の言葉であるとも受けとめますので、手法のとり方は違うと思うのでありますが、決意としては、全くその御鞭撻にこたえて財政再建に当たらなければならないというふうに思っております。その点は全くありがとうございました。
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阿部助哉#6
○阿部(助)委員 厚生大臣おいでになりましたので、厚生大臣にお伺いをいたします。
 このたびの予算委員会ずっと拝聴しておりまして、ある意味では厚生大臣一番花形で、登壇回数の一番多いのが厚生大臣なんじゃないかという感じすらするわけであります。この論議の中で、健康保険あるいは年金の問題に対する質問は、初日以来数多く出てまいりました。しかし厚生省の御答弁では、いま国民の多くが抱いている医療の荒廃、薬づけ医療に対する不安、さらに健保赤字を理由とする国民負担の増加、これに対する問題が何一つ国民の理解を得、解決をしておるとは私は思えないのであります。
 私は、薬の値段の問題に大体しぼってお伺いをいたしますが、この薬問題を取り上げる理由は、第一には、なぜ薬づけ医療が起きるのかを明らかにし、第二に、薬づけ医療が是正されないまま薬代の患者負担、半額負担が実現されたときは、国民の負担が激増するだけでなく、医者にかかりたくてもかかれない人が出るんじゃないだろうか。第三に、薬代を適正な価格にすれば健保会計の赤字解消につながると同時に、私は今日のような、どっちかと言うと技術が軽視される診療体系の是正にもつながり、医療の改善に役立つ、こう考えるからであります。
 まずそこで、厚生大臣にお伺いしたいのですが、薬の値段の問題をこの国会の場で論議する必要があると私は思うのですが、大臣いかがです。
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野呂恭一#7
○野呂国務大臣 薬づけ医療と指摘されておる現状に対しまして、これの適正化を図っていくことは御指摘のとおりでございます。したがいまして、薬価基準等の問題につきましても御論議をいただくことは大変適当であると考えます。
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阿部助哉#8
○阿部(助)委員 まず、会計検査院の方に確認をしたいのでありますが、これは確認を終わればお帰りになっても結構でございます。
 会計検査院は、昭和五十年に社会保険診療収入に対する実際の経費率を御調査なさった。五千三百七十二人の医師を対象に調査を行った。その際、前の税法では七二%が必要経費だ、こう言っておるけれども、実際はそれよりはるかに低い五二%、そして薬の値段はその中の一九%、こうお調べになっておったはずでありますが、これは間違いありませんか。
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岩井毅#9
○岩井会計検査院説明員 お答え申し上げます。
 ただいま先生おっしゃいましたように、私ども五十一年度決算検査報告に掲記いたしましたとおり、昭和五十年度の所得一千万円以上の医師で、特別措置法二十六条の適用を受けました方々の所得税の確定申告書及び収支計算書等によりまして分析いたしました結果では、確かに御指摘のとおり薬価は経費のうちの一九%を占めております。間違いございません。
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阿部助哉#10
○阿部(助)委員 これはちょっと前なんですが、日本医師会実施の医療経済実態調査、これを見ますと、薬代に消耗品費、材料費を加えた経費の収入は二四・七%、こうなっておりますが、厚生省、これは大臣でなくとも、間違いありませんか。
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石野清治#11
○石野政府委員 日医が昭和五十年で行いました医療経済実態調査というのがございますが、それから試算いたしました有床、無床診療所の平均の薬価差益率が四三・四というふうに出ておりますが、間違いでないでしょうか。
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阿部助哉#12
○阿部(助)委員 厚生大臣にお尋ねしますが、民間医療機関における薬の仕入れ原価は、収入に対してどの程度の割合になっておるのか。いま四三・四となっているが、これは病院だのいろいろあるのでありますが、保険の請求単価と薬の仕入れ価格、平均してどのくらいの差があるのか、もう一遍お答え願いたい。
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石野清治#13
○石野政府委員 ただいま会計検査院の方の資料、それから、あと自治体病院等が行っておる資料等いろいろございますが、その間差益がどのくらいあるかと申しますと、これはなかなかむずかしい計算になるわけでございまして、私ども差益率そのものを計算した例はございません。私どもの方は、あくまでもその時点におきまする市場価格を薬価に反映させるという方針できておりますので、現実に一般の病院なり診療所がどの程度の差益率になっているかにつきましては明確にしていないわけでございます。
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阿部助哉#14
○阿部(助)委員 明確にできないで、それで健保が赤字でございますとか、後でこれは指摘をしますけれども、やれ国民負担だとかいうようなことをおっしゃっても、これはどうしようもないじゃないですか。だから私は冒頭に、国民に責任を食うという立場でここで論議をすべきかどうかと言ったら、論議してくださいとこう言う。論議するのに皆さんの方資料を持っておらない。あるのでしょう。全くわけがわからずに皆さんは医療行政をやっておるわけじゃないのでしょう、どうなんです。
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石野清治#15
○石野政府委員 私が申し上げましたのは、薬価の節定方法、薬価基準の決め方の問題について申し上げたわけでございますが、実際に五十三年度で自治省それから厚生省で病院経営収支というのが出ておりますが、これを用いて数字をはじいてまいりますと、自治省の昭和五十三年度地方公営企業決算の概況というのがございます。それから試算いたしました自治体病院、全数の九百六十一病院でございますが、それの薬価差益率は、五十三年度でございますけれども、二〇・四%という数字が出ております。それから、厚生省で昭和五十三年度の病院経営収支調査年報というのがございますが、それから試算されました地方公共団体、日赤、済生会、厚生連それから国家公務員共済連合会病院、対象が二百二十八病院でございますが、その薬価差益率は二三・七%、こういう数字になっておるわけでございます。
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阿部助哉#16
○阿部(助)委員 一番肝心のところがないですな。民間医療、特に乙表適用のお医者さんのところはどうなんだ。私はここが一番知りたいんだ。
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石野清治#17
○石野政府委員 民間の関係の調査につきましては、五十一年度に医療経済実態調査というのを、これは中央社会保険医療協議会、略して中医協と申しておりますが、そこが実は実態調査をやっておりますが、その取りまとめが実はまだできていないわけでございます。
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阿部助哉#18
○阿部(助)委員 一つは中医協がおやりになっておる。しかも五十一年におやりになっておる。その統計が、ことし何年なんですか。下手すると、税金ならもう時効になっちゃうんだな。五十一年に調査したのがまだできていないなんて、あなた、とぼけた話よくできるな。これはちょっと驚きだな。こんなとぼけた話はないよ。一カ月や二カ月ならわかります。五十一年の調査が、もう五十五年度の予算審議をしておる最中にまだ出ておりませんじゃ、一体それで薬の値段を上げてくれなんという話がよくできるな。ちょっとこれは、どうなんです、皆さん。これは与野党の問題じゃなしに、いま皆さんは薬を国民に負担してくださいよと、こういうお願いをするのでしょう。そのとき、五十一年度調査したけれどもまだ数字が出ておりませんでは、これはもうとても審議なんてできるものじゃないじゃないですか。大臣、これはどうなの。あなた、なったばかりなんで気の毒だけれども。
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石野清治#19
○石野政府委員 大変おしかりを受けたわけでございますが、実はその医療経済実態調査の実施主体につきましては、昭和四十二年の中医協の建議から中央医療協議会自体でやるというふうに決められまして、調査の実施なり調査の結果の検討、それから結果の公表、すべてこれは中医協自身が行うことになっておるわけでございます。
 それで、大変言いわけになるのでございますけれども、五十一年の調査を実施後に、本件の取り扱いにつきましては、五十三年の二月診療報酬改定を行いました際にその取りまとめを実はお願いいたしたわけでございますが、医療費改定の方が優先審議の場になりまして、その取りまとめの時期を失したわけでございます。ところが、その後直ちに厚生省と日本医師会との間に断交が始まりまして、断絶状態になりまして、それで中医協自身が開けないというようなことになりまして実は現在に至っておるわけでございます。私ども、やはり五十一年の実態調査が一日も早く取りまとめられることを願っておりまして、そういう意味でも中央医療協議会の開催を強く望んでおる次第でございます。
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阿部助哉#20
○阿部(助)委員 大臣、これ、中医協が調査なすった、まあ任意調査だとかいろいろおっしゃる。そこで資料は公表しませんとこうなっておる。しかし、実際の事務は厚生省の皆さんが事務局を担当しておられる。だから、実態は皆さんは御承知のはずなんです、本当言えば。だけれども、これは公表できませんとこう言う。そうすると、大臣は薬の値段を上げる最高責任者ですよ。あなたの権限です。それは大臣は一体だれに責任を持つのですか。だれに責任を持つのか、まず教えてください。
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野呂恭一#21
○野呂国務大臣 薬価基準の改定は厚生大臣の責任において行うことでございます。したがって、その責任は私にあるということでございます。
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阿部助哉#22
○阿部(助)委員 いや、あなたに責任があるんだけれども、その責任は大体国民に持つのでしょう。違うのですか。その国民の代表である議会にまずあなたは責任を持たなければいかぬのでしょう。違いますか。
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野呂恭一#23
○野呂国務大臣 国民に対しての責任を持つべきであると思います。
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阿部助哉#24
○阿部(助)委員 国民に責任を持つ。あなたは国会に持つ。われわれも国民に責任を持たなければいかぬ。国民に責任を持たなければいかぬから、こうやって質問をしておるんだけれども、その議会に資料が出せません。それで薬価の二分の一は国民の負担にしてください、こうおっしゃるんです。そうすると、われわれは、わからないけれども盲判を押せ、こういうことなんですか。国会は、この二分の一負担については、わからないだろうけれども盲判を押してくれ、こういうことなんですか。われわれはどうやって責任を持つんですか。
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野呂恭一#25
○野呂国務大臣 先ほど政府委員の方から御説明申し上げましたのは、医療経済実態調査なるものは中医協の方で行っておる。しかし、現在厚生省と医師会との間において断交というような事態も続いております。したがいまして、この実態調査の結果が中医協で調査検討されていないという実情は大変遺憾に思うわけでございます。しかしながら、この調査自体は中医協がやるんだという建議に基づいておりますために、厚生省は別途いろいろの観点から医療の経済実態というものに対しては把握いたしておるはずでございます。ただ、中医協の行っておる医療経済実態調査なるものは、いまのところ公表されていないというのが現状でございます。
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阿部助哉#26
○阿部(助)委員 それは、中医協だとかいろいろなことを言うけれども、あなたは中医協の方にだけ顔を向けておるけれども、国民に負担をしてくれと言うときには国民にお願いをせねばいかぬのですよ。それが、資料が出せませんならば、厚生省自体で調査なすったらいいじゃないですか。なぜそれをやらないのですか。実態を知っておるというならば、それはちゃんと国会の審議に供するのがあたりまえなんじゃないですか。それもせずに、国会にこの値上げの、二分の一負担を承認してくださいと言ったって、これはわれわれ責任が持てない。皆さん、そんないろいろな回りくどい仕組みをつくってはおるけれども、それで健保の赤字だ、三K赤字だなんということを宣伝して国民に負担をかけていくけれども、後で申し上げるけれども、本当はこれだけ大きな薬代を払っておる、その薬の値段には、この前からいろいろな方々がここで指摘するように、大変な差がある。バルク九〇だとかいろいろなことを言う。しかも、お医者さんの実際の薬の仕入れは経費の一九%、ところが、皆さんのいろいろなあれを——皆さん資料を出してくれないから、しようがないから、こんな貧乏人がみんなこんなものを買ってきたり、有価証券報告書をみんな買ってきたりして計算した。それによっても、これは大変なことになっておるんです。私の調べたところで、また間違いだと言うかもわからないんだな。皆さん資料を出してくれないんだから。
 請求点数に占める薬代の割合は、五十年三七・八%、五十二年三七・七%、ことに乙表適用の病院を見ると、診療点数の四三・四%が投薬と注射代である。さらに個人営の場合は五一・三%が薬代である。そうすると、会計検査院が指摘した薬は、片っ方では一九%、請求するときには五一%となる。これは二倍半。そうすると、この数字に間違いがなければ、言いかえれば、一千万円の薬を仕入れて、患者に預けるとそれが二千五百万円に化けてしまう。だからお医者さんの薬づけ医療というものが広がってくる。そこに医療の荒廃があり、国民の負担の増大がある。これぐらいとにかくいま批判を受けておるときに、なぜ厚生省自体が独自の調査をしないのですか。それもしないで、国民に負担をしろなんというのは大体とぼけた話だ。大臣、どうなんですか。
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石野清治#27
○石野政府委員 いま先生の挙げられた数字で、私の方が発表いたしておりますのは、年度別に出しておりますが、社会医療調査報告で薬剤費の割合を出しておりますが、それは、五十一年の五月で三七・三、五十二年の五月も三七・七、それから一番新しいものが三四・二というのが薬剤費の割合として、特に政府管掌健康保険だけでございますけれども、その割合を発表いたしております。その数字が発表した数字になっております。
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阿部助哉#28
○阿部(助)委員 数字はちょっと違ったって、二倍なのか二倍半なのかは別にして、これはいろいろな病院があるのです。ところが、これは皆さんの資料なんだ。皆さんからいただいた資料。そのうちのベッドのない、無床診療所、ここの数字を私は計算したわけだ。すると、これは五一・三%になる。この数字、皆さんの数字に間違いがなければ、割ってごらんなさい、そこで計算機で。この一番最後の無床診療のところで総点数が三十四億九千何ぼ、こうなっておる。それで、投薬と注射を二つ合わせると分子が出る。それを割ってごらんなさい。五一・三%、これだけとにかく薬が化けてしまうわけですよ。お医者さんの買うときは一九%で、患者に預けたときには五一%に化けてしまう、こういうことが解明されないで、医療の荒廃を防ごうとか、国民負担を軽減しようとかおっしゃっても無理なんです。そこへいま薬の患者負担を、二分の一負担してくれというならば、私は当然こんな資料は出すべきだと思う。一々こんなものを私たちが計算をして、ここでやらなければいかぬ。そんなことはないじゃないですか。これぐらいのものはちゃんと計算して、要求にこたえるのがあたりまえなんじゃないんですか。どうなんです。私は少し不勉強なのか、それとも、私は厚生省に質問したり、おつき合いするのは初めてだから、阿部助哉は何も知らないとうしろうだからごまかしてやれということでこれを出さないのか、わからぬよ。わからぬけれども、私も長いこと大蔵委員をやってみたけれども、こんなことは一遍だってない。こんな資料はぴしゃっと出てくる。なぜこんなものを私に計算させるんです。だめだね、こんなものは。こんなもので、二分の一負担だなんということを、私は国民に責任を持って、この委員会で審議するわけにはいかないですよ。だめだ、こんなものは。
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石野清治#29
○石野政府委員 私の方は、阿部先生の、おつき合いも余りないから資料も出さぬというふうな話でございますが、決してそういうことはございませんで、むしろ私どもの方は阿部先生にぜひ社会保障関係の援助をしていただきたいという気持ちでいっぱいでございまして、御要求された資料については出せるものは全部出したつもりでございます。ただ、出せないと申しましたのは先ほどの中医協の実態調査でございます。これは中医協自身でやっておる問題でございますので出せなかったわけでございます。
 先ほどの数字の違い、恐らく薬品費と薬品費プラス技術料の計算で差が出たのだと思います。(阿部(助)委員「注射代と二つ」と呼ぶ)はい、注射代、恐らくその数字だと思いますので、私は先生のおっしゃった数字は間違っていないと思いますが、私が申し上げましたのはあくまでも薬品費そのものの数字を申し上げましたので、それの若干の誤差があったと思います。大変失礼いたしました。
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