大来佐武郎の発言 (予算委員会第一分科会)
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○国務大臣(大来佐武郎君) アメリカ側の希望と申しますか、それと、日本側がやれること、やれないこと、この問題についてはまさに日本国民の自主的な判断というのが非常に大切な問題だろうと思います。単にアメリカの国内にそういう希望なり期待が非常に強いからといって、それじゃ日本もというわけには簡単にいかない問題だと存じます。
日本の防衛力が余り大きくなるということに懸念を持つ国々も、たとえば東南アジアの国々を考えましても、何しろ周りはわりあいに貧しい国でございますし、仮にGNPの〇・九%と言いましても、絶対額で言えば百億ドルにもなる防衛支出でございます。そういう点についてはアメリカの国内にも、日本が余り軍事的に強大になることは極東におけるいろんな意味でのバランスを崩し、不安定な要因になる危険もある、こういう逆の見解もあるわけでございまして、この辺のところは日本の主体的な判断で、結局、国民のコンセンサスのもとで判断し行動していかなければならないのじゃないか。
一つむずかしい点は、日本の経済力が伸びてまいりまして、鉄鋼とかエレクトロニクスとか、最近は自動車とか、こういうものがアメリカの市場に急速に流れ込んでいく。それと防衛費の負担が軽いということを結びつけて議論するアメリカ人も相当多いわけでございますが、これについては別物だということで先方の納得を得る、根気よく対話のチャンネルを持っていくよりほかにないのではないかというような印象を持っておるわけでございます。
〔主査代理林ゆう君退席、副主査着席〕