柳井昭司の発言 (農林水産委員会)

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○説明員(柳井昭司君) お手元に配付してございます昭和五十四年産米生産費、この資料に基づきまして御説明させていただきます。
 この調査は五十四年の一月から十二月までの一年間を調査期間として調査したものでございます。
 五十四年産水稲の平均生産費でございますが、十アール当たりの生産費は十四万八千七百六十六円ということで、前年対比五%アップでございます。これに対しまして六十キログラム当たりの生産費は一万七千二百八十五円ということで、八・五%前年に対してアップしておるわけでございます。この差はどこからきたかと申しますと、先ほども御説明がありましたように、五十四年産の十アール当たり収量につきましては、作況指数が一〇三ということでまあかなりよかったわけでございますが、その前の年の五十三年産は、史上最高と言われますように作況指数で一〇八ということでございまして、したがいまして、前年対比では三・二%下がったということからいたしまして、六十キログラム当たりにいたしまするとアップ率がさらにふえたということでございます。十アール当たり所得は、後で申し上げますが、八万一千九百二十四円ということで前年対比一一%の減、一日当たり労働報酬につきましては五千七百四十二円ということで、そのように下がっておるわけでございます。
 二ページに参りまして、費目の構成から申し上げますと、水稲生産費の費目といたしまして、主要なものとしては労働費の約四三%、農機具費の二七%、肥料費の八%、賃料、料金の六%ということで、この費目で大体八三%を占めておるわけでございます。
 この主要費目につきまして特徴を申し上げますと、労働費でございますが、労働費は五万一千三百三十二円ということで、二・七%前年を上回っております。投下労働時間は、これは機械化の進展なりあるいは賃借、農作業委託等が進展いたしまして六十九・四時間ということで、全国平均では七十時間を割ったわけでございまして、前年に比べて三・二%減少しているわけでございますが、労賃単価が六・三%上昇したということで結果として二・七%の上昇でございました。
 それから農機具費につきましては、三万二千十九円ということで一〇・八%上回っておるわけでございます。五十二、三年におきましては一六、七%のアップ率であったわけでございますが、それからいたしますと若干鈍化してきておりますものの、まだ一〇.八%ということでかなり高水準にございます。これは主として自脱型のコンバインとか乗用型トラクターとか動力田植え機等の高性能機械の普及の進展に伴いまして償却費がふえておるということが主因でございますが、そのほか、水田利用再編対策等によりまして、二戸当たりの水稲作付面積が一・八%でございますが減少しておるということからいたしまして、十アール当たり負担が増加すると、この影響もございます。大体これにつきましては、試算してみますと、一〇・八%のうちの約五分の一、二%程度がこの水田利用再編対策による影響ではないかというふうに考えております。
 それから肥料費につきましては、九千二百七十円ということで前年を四・三%下回ったわけでございますが、これは肥料価格が下落したことと、それから農家の良質米指向等により施用量が控えられたものでございます。で、肥料価格につきましては五十四年の七月に値上げがあったわけでございますが、この調査期間内におきましては、特に五十四年産米の購入時期が五十四年の前半になるということからいたしまして、値上げの影響は出ず、むしろ値下がりしておるわけでございます。
 それから賃借料及び料金でございますが、六千六百七十一円ということで八%上回ったわけでございますが、これは、もみすりなりあるいは乾燥、調製というような作業委託あるいは共同防除等の負担金の増加によるものでございます。
 それから農業薬剤費でございますが、これは五千五百四十円ということで、前年を四・四%上回っております。これは最近、除草剤の施用が多くなってきておるわけでございまして、そういうこと。特に五十四年度につきましては、病虫害の発生が地域的に見られまして、それに伴います農薬の投下量の増ということによるものでございます。
 それから光熱動力費は、全体の経費の中に占めますウエートは小さいわけでございますが、前年を二〇.四%上回っておりまして、これは石油価格の値上がりによるものであるわけでございます。
 それから、地代につきましては、二万六千六百八十円ということで、前年に対しまして二・四%の上昇でございます。
 それから、水稲の収益金につきましては先ほど申し上げたわけでございますけれども、前年に比べましてやはり収量が減っているということと、品質が低下したということ等によりまして、先ほど申し上げましたように三・四%の減少になっております。
 それから、十アール当たり所得につきましては前年を一一%下回りますし、また、家族労働費につきましても前年を一六・二%下回る、こういうことでございます。
 あと四ページ以下、費目別の生産費の概要が出ておりますし、それから六ページ、七ページには経営概況と収益性が出ておりますので、ごらんいただきたいというふうに思う次第でございます。

発言情報

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発言者: 柳井昭司

speaker_id: 11811

日付: 1980-07-29

院: 参議院

会議名: 農林水産委員会