青木正久の発言 (外務委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○青木委員 ことしの外交青書を読みますと、中近東問題につきまして「わが国がこの地域で果たすべき政治的・経済的役割に対し強い期待が表明され、これにこたえ、わが国がこの地域の平和と繁栄のために建設的役割を果たす基盤ができた。」こう書いてありますけれども、この「建設的役割」というのは一体具体的にどういうことか。
中近東というのは政治的に非常にむずかしい地域ですから、経済的接近の方が妥当だと思われるわけでございます。しかしながら、現実的にはそれほど何もやっていないという感じがするわけでございます。一方、アラブの国からは日本に対して非常に接近をしたがっている。
一つの例でございますけれども、私がことし参りましたチュニジアでございますけれども、チュニジアでは大統領や総理大臣が演説をするたびに日本のことを引用するわけですね。たとえば、一九七九年九月の第十回立憲社会党大会のところでヌイラ総理大臣が、日本人、この奇跡を行った国民はそれぞれの企業内の自己の職場にとどまりながらストライキもしないでがんばっているというようなことを言っていますし、あるいはブルギバ大統領は、これは一九七九年十一月、第十回アラブ首脳会議でしゃべったわけでございますけれども、日本国民は第二次大戦に負け、鉄、石炭または石油のごとき大きな天然資源を保有していないにもかかわらず、最先端の繁栄をするようになりました、日本の本当の豊かさはその人間にある、彼らは技師から労働者まで国の発展のために日夜を分かたずに働いている、こういうことを言っております。日本に対して非常に接近したがっていると思います。
たとえば、そのチュニジアにいたしましても、現地の大使から聞いたのですけれども、日本に一番求めているものはモロッコに出しました漁業訓練船というのですか、あれがどうしても欲しいということで、一隻二億円するそうでございますけれども、漁業を指導する人は行っているらしいのですけれども、船がないものでなかなかその実績が上がらない、ぜひとも漁業訓練船をくれないかということを何年来も言っているのじゃないかと思いますけれども、こういうことも日本は応じていない。相手の国がたくさんあるためにそう簡単にはいかないと思いますけれども、こういうことも含めまして、アラブに対する経済援助について大臣の御見解を伺いたいと思います。