目黒今朝次郎の発言 (予算委員会第一分科会)

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○目黒今朝次郎君 じゃ、それを強く要請しておきます。
 国鉄の問題が出たついでにもう一つ、最近における運転事故ですね。運転事故に対する警察の対応と鉄道公安の対応の仕方が非常に現場の運転士に言わせると不快感を持っているということなんです。
 一例を挙げると、これは私の同僚の乗務員からの報告なんですが、たとえば去年の十月二十三日、上越線の後閑というところで水上駅発八時二十六分五六七〇列車、この列車を機関士が異常を感じてブレーキを使ってとめてみた、とめてみたら前から六両目の貨車のタキ七一九五二号、セメント約四十トンを積んでおった、この台車が脱線をしておった、簡単に言えばそういう事故なんですよ。それで、このタキ七一九五二号というのはこれは国鉄でも古い貨車で、いろいろな条件がかみ合ってよく脱線をする車両なんです。
 それで、国鉄の専門家の諸君もいろいろ調べたけれども、特に国鉄の専門語で言う複合脱線、いろいろな条件がかみ合って乗り上げ脱線をしたと、そういう複合脱線以外の何物でもない、国鉄の専門家はそういう判断を下しているわけですね。いまだにこれは国鉄で解明できないのです、私も機関士の一員ですが、このせり上がり複合脱線というのは。そういう脱線であるということにもかかわらず、この事情聴取について機関士を二時間も三時間も調べている、現地で。列車をとめたまま復旧作業もさせない。われわれ国鉄人というのは、事故が起きれば専門家の方に事故を報告して、一日も早く復旧をして開通させるというのが鉄道マンの任務ですね。もちろん原因の探求も必要でしょう。しかし、複合脱線だということを専門家が見ておる問題について、機関士を二時間も三時間も閉じ込めて、しかも電力区詰所にお巡りさんが来て連れていって、そこで全部隔離して機関士を責め、尋問をやっている、こういうことは一体どうなんだろうか、頭から犯人扱いして。機関士は機関士としてプライドがあるし、国鉄の専門家は専門家としての判断を持っているわけですね、これは複合脱線だと、貨車の。しかも人がけがしておるわけじゃない。上越線と言えば新潟と上野を結ぶ重大幹線ですよ、三十分や四十分に一本は特急が走っている。それを二時間もとめておってやらせないというのは一体これはどういうことなのか。私は警察の不当介入じゃないかと思うんですよ。私はこんな経験ありません、私も昭和十六年からの機関士でありますが。
 ですから、そこのところについて鉄道公安官としてはどういう態度なのか。こういうものを調べる警察官を指導している警察庁としてはこういう列車事故についてはどういう指導をしているのか、現地の対応の仕方について。それを双方からまず聞かせてもらいたいと思うのです。国鉄はどういう対応、警察庁としては現場の警官に対してどういう指導をしているのか、こういう鉄道の事故について。おのおの見解を聞かせてもらいたいと、こう思うのです。

発言情報

speech_id: 109415266X00219810330_012

発言者: 目黒今朝次郎

speaker_id: 25445

日付: 1981-03-30

院: 参議院

会議名: 予算委員会第一分科会