宮地貫一の発言 (予算委員会第四分科会)
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○政府委員(宮地貫一君) 先ほど大臣が御答弁をされたわけでございますが、昨年の入試漏洩事件が発生をいたしまして大学当局として、早稲田におきましてみずから調査班を設置をして調査をした結果、今回の事件が発見されたというわけでございますが、昨年の入試不正事件以後の対応でございますけれども、早稲田大学に伺ったところによりますと、大学当局としては、具体的な改善措置としては、まず入試問題の印刷につきましては、大学に印刷局を設置をいたしまして、直接大学の管理下で入試問題の印刷を行うように改善したということが一つございます。また第二点といたしましては、入試の合否を関係教官に発表前に内報する内覧制度を廃止する。それから第二点としましては、大学全体として入試管理体制の再点検を行いまして管理を厳格にするというような措置をとったというぐあいに伺っております。そして、こういうような措置と並行いたしまして、先ほど大臣からも御答弁申し上げましたような、商学部では過去にも不正入試があったという風評がございましたので、それを究明するために調査班を設けて懸命な調査を行って、その結果今回の事件が発見されたというぐあいに伺っておるわけでございます。
なお、今回の事柄につきましては、新聞等に報道されました直後でございますが、去る三月三十日でございますけれども、大学の教務部長外一名の方に文部省に御来省いただきましてとりあえずの概要を伺ったわけでございます。
その後、今回の事件そのものが新聞等で報道されておりますようになお非常に流動的な要素もございますので、私どもとしては報道された直後まず教務部長等に伺ったわけでございますが、その報告の概要を申し上げますと、商学部に調査班を設けて調査を行ったわけでございますが、商学部長以下の方々八名で、対象としては二年生以上約四千二百名について調査をしたということでございます。入試答案のチェックで入試の答案と入試後の成績の相関関係というようなことも調査をされたようでございます。そして、調査の結果といたしましては、三十日に報告を伺ったところでは、在学生四名の学業成績が改ざんされていたということで、そのうち一名は今春卒業予定でございましたが、単位不足のため卒業は取り消したということでございます。
なお、早稲田大学の職員一名がこの改ざんを行ったことを認めたということと、成績の改ざんに関与した職員はこの一名のみとは断定できなくて、不正入試が過去に行われていた蓋然性も大変高いというようなことが明らかになったということを大学当局から伺ったわけでございます。
なお、先ほども申しましたように、事態につきましては、今後警察当局の究明の問題もございますし、私どもとしては、大学当局の取り組みを見守りながら今後こういう教務を含めまして大学の入試の問題でございますとか、あるいはこういう成績の管理等を行います教務事務の管理体制といいますか、そういうようなものについてさらに検討をし、改善が行われることが望ましいわけでございますし、私どもは、文部省といたしましては早稲田の問題に限らず、大学全体のそういう管理体制、入試の厳正な執行ということについては今後とも必要な指導、助言を行ってまいりたい、かように考えております。