渡辺美智雄の発言 (予算委員会第二分科会)
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○国務大臣(渡辺美智雄君) 私は農業問題には非常に情熱を持っていままでもやってきております。いま御指摘のように、私は基盤整備とか流通政策というものを徹底して進めなければいけない。農林大臣に就任以来、日本の農業というものを近代化することは、そうむずかしくないと私言っているのです。ということで、ただ意識を一致させることが必要であると。農業といえども産業である。農業といえども産業である以上は、そこからできた生産物は商品またはそれに近い性格を有するものだと。日本の産業というのは日本の経済と重大な関係がある。日本の経済は世界の経済とつながっている。この認識さえあれば、私は日本の農業というものをもっと立ち直らせることができる。お互いに共通の認識をつくることが必要だということを感じて、何回も農林大臣当時から言ってまいりまして、そしていわゆる農地法のバイパスとも言うべき農用地利用増進事業ですか、ちょっと正確な言葉を忘れましたが、いずれにしても農地の流動化を進めるための実質的な農地法の大改正をやりました。そして、やはり食糧管理問題についてももっと別な角度で考えた方がいいと、食管法の改正案を出すべきだということで、いよいよこれも俎上に上るというところまでやってまいりました。したがって、そういうような構造政策という問題については極力今後も進めて、コストの安い、そして競争力に耐える農作物をこしらえるということについて私は力を入れていきたい。しかして日本の農業というのは確かに土地が狭隘であるという点で非常に恵まれていないけれども、しかし日本は世界に有数なるところの優良なマーケットである、市場だと。それは、中国は市場じゃない。人間が多くて食欲は旺盛だけれども、そこでは購買力がない。インドも同じである。日本には一億一千万の、しかもお金持ちの、食欲が旺盛で購買力の旺盛な国民がいるから、だから世界じゅうから日本に上陸させてくれと言ってきているのだから、一番近くにいる日本農民が、日本は市場として非常につまらぬ市場だと考えたのでは、世界どこへ行ったって農業できないじゃないかということを言っているぐらいでございますから、私はあなたのおっしゃるように構造政策という問題で農業というものをバックアップしていくという点は一つも変わっておりません。