渡辺美智雄の発言 (大蔵委員会)
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○国務大臣(渡辺美智雄君) それは議院内閣制ということがありましても、憲法上からは三権分立になっているわけです。憲法上は三権分立なんです。
御承知のとおり、与党というものの母体の上に内閣がつくられていることも事実です、それは。したがって、与党としょっちゅう連絡をとって意思の疎通を図っておることも事実です。しかし、すべて党の要求を内閣が全部まるのみしているなんていうことはございません。米価値上げ一つとっても、党の要求があったからって、いつでも要求どおりに、はいそうでございますかといって内閣告示したためしはありませんからね、実際は。それは話し合いをしてやっておるわけでございます。
したがって、不満な点がお互いにあることもあります。しかし、それは内部の問題であって、少なくとも表の問題というのは、やはり政府は政府、議会は議会、裁判所は裁判所、憲法ではそう定まっておるわけでありますから、われわれが内部で、その法律の関係において拘束力というのは、与党と政府の間で法律上の拘束力というのはお互いにないわけですから。そうでしょう。ですから内閣だって、与党の内閣が与党の手によってつぶれることだってあるわけですから。現実にあるんですから。内閣が幾らそう思ったって、国権の最高機関で決まってしまえば、その現存の内閣自身がなくなってしまうんだから、問題は国権の最高機関の問題であるということを私は申し上げておるのであって、丸谷さんの所属する社会党、大政党なわけですよ。そういう政党が本気になってもし反対だとすれば、そんなに簡単に法案なんてものは私は通るとは思っておりません。
したがって、私はちゃんと言うだけのことは言っておりますが、私も、グリーンカードそれだけが大蔵大臣の仕事じゃないんですから、いっぱい仕事を持っているわけですから。それだけを毎日朝から晩までやれと言われましても、それだけに専念する時間的余裕はない。しかし、私は事あるごとにそれは誤解も解かなきゃならぬ、公務もしなきゃならぬということは与党に対しても言っておりますし、世間に対しても言っております。