宮島壯太の発言 (大蔵委員会)
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○説明員(宮島壯太君) お答えを申し上げます。
まず、最近の経済動向、特に経済見通しで五・二%という実質成長率を掲げておる関連でどうかという御趣旨の御質問でございますが、まず五十六年度の経済状況を見ますと、実績見込みが四・一%というように、経済見通しをつくった段階、昨年の十二月末で見ておったわけでございますが、十−十二月の実質成長率が前期比マイナス〇・九%という七年ぶりのマイナス成長ということになりまして、最終的な数字は出ておりませんけれども、恐らく実質三%を割る状況になっているということでございます。しかし、このマイナスになった大きな要因というのは、輸出の伸びが落ち、そして輸入がふえたということで、外需のマイナスが非常に大きかったということでございまして、内需につきましては上向きの数字になっておりますので、これが一−三月期、あるいは五十七年度に入ってから引き続くものと期待をしております。
ただ、五・二%の数字につきましては、これはほっておいて達成できるかどうかということにつきましては、河本大臣も国会等の場において、相当努力しなければならない数字であるというように言われておりますので、今後ともそういった努力が必要なものだというように考えております。
第二点の、OECD閣僚理事会において、わが国の政策運営について積極的な政策運営をやるべきであるというような指摘があったのではないかという点でございますが、確かに会議の場におきましては、わが国の円相場あるいは経済政策につきまして幾つかの国から発言があったというように聞いておりますが、その討議を踏まえまして最終的に出てまいりました共同コミュニケを見ますと、わが国の政策運営そのものについて転換を求めるといった表現にはなっておりません。内容を見てみますと、第二次石油ショック以来とり続けてきた戦略というものを各国ともさらに進めるということが基本となっておりまして、その戦略を三つ掲げてございます。
第一が失業の削減のための努力を引き続きするということ、第二が持続的にインフレなき成長を達成するということ、第三が開放的貿易体制の維持というこの三点でございます。
で、わが国の今後の政策でございますが、まず物価につきましては、先生御案内のようにわが国はきわめていい状態になっておりますが、今後ともこの物価安定というのは経済運営の基本でございますので、物価の動きに十分注意しながら経済運営をやっていくというのは当然でございます。
第二の持続的インフレなき成長の達成という点でございますが、現在わが国は緩やかな回復基調にありますが、その回復の度合いというのはそれほど大幅なものではございませんので、先般先生御指摘にもありましたように、現在なし得る施策、すなわち予算が成立したところで公共事業等の前倒し七七・三%という大変な前倒しを決め、金融政策についても弾力的にやっていこうということで長期金利の引き下げ等も行われたわけでございますが、今後ともこうした機動的、弾力的な経済運営を図っていくということになっております。
第三の開放的貿易体制の維持でございますが、これにつきましても従来からガット等におきまして関税の引き下げ交渉において前向きに対応するとともに、今後とも長期的かつ大局的な見地から一層の市場開放に努め、近く第二弾の対外経済対策を決めるという方向で現在検討しているところでございます。