竹本孫一の発言 (大蔵委員会減税問題に関する特別小委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○竹本小委員 新しく小委員会が設置されましたし、われわれの敬愛する小委員長ができましたから、本来ならば大いに真剣に取り組んでいくべきことについて異論はありません。しかし、私はちょっと疑問を持っておりますから、その点を述べさせていただきたいと思います。
と申しますのは、議長見解に基づきまして、国民的要望である減税の問題について超党派あるいは国家的見地に立ってお互いが議論することは非常に有意義で、大変有効なパターンだと思って私も非常に期待をいたしました。しかし、その後の経過を見ると、必ずしも十分の成果を上げていない。議長の方からも何とか結論を早くつけろというような催促があったやに聞いておりますが、これはきわめて当然なことで、議長だけではなくて、国民の方も、一体どうなっているんだ、やる気があるのかないのかというような深刻なる疑問を持っておるのではないかと私は思います。
たまたま昨日、政府並びに自民党さんの税制調査会の方でいろいろ結論を出されましたけれども、新聞等の伝えるところでは、減税は見送りだ、しかも、詳しく私もまだ読んでおりませんけれども、減税に関する小委員会の動きを見守りながら当面減税は見送りだ、こういうようになっておるようであります。それを今度はわれわれの小委員会に即して考えてみると、極端な言い方をしますと、減税の見送りを小委員会は見守っておるというような妙な役割りになっておるのではないか、そういう感じを私は持つわけであります。
そこで、いま正木さんからも御発言がありましたけれども、それらと関連いたしまして、私としては、小委員会を続けていくならば一つの大前提が必要なのではないか。それは、別に皆さんと御相談も何もしない全く個人的意見でございますので、十分検討していただいて結構なんですが、私は三つの前提が要ると思うのです。
その一つは、よく言われますように、千億、二千億のラーメン減税なんというものは意味をなさない。そういう意味で、野党は一兆円とかいろいろ言っておりますけれども、ややコンセンサスに近いもので可能な限りということで考えてみますと、最低五千億円以上の減税がやられる、あるいは減税をやるという腹が決まらなければ、何回集まってみても余り意味がない、そういうことではないか。したがって、この委員会を再開する、さらにまた続けるということになれば、その前提として、自民党さんの方でも少なくとも五千億円ぐらいの減税はやろうという決意、決断の方が先になされなければいけないのではないかということが一つ。
それから第二番目は、これまで議論になりましたけれども、いつの時期にその減税はやるのか、もう五十八年度予算編成の租税大綱も大体決まっちゃった、これをどうするんだ、結論が出た場合には後で予算の修正という形で織り込むのか、あるいは補正予算という形で考えるのか、その実現の時期に関する一つの見通しも示してもらわなければ、ただ漫然とだらだら委員会を何回開いても意味をなさぬということであります。
第三番目は、一番問題な財源問題でございますけれども、これはただいま正木さんからもお話がありましたように、今度は自民党さんとしての考えられる案を出していただくことになっていると私は理解しております。
したがいまして、以上の三つ、少なくとも五千億以上の減税をやるんだという政治的決断をすること、それから時期についてはっきりとした目安をつけること、それから自民党さんのお考えの案をお示しいただくこと、こういうことがあって、初めてこの小委員会が実りの多い論議になるのではないか。それらを全く別にして、ただ漫然とこの委員会を開くということでは意味がないと私は思いますので、十分検討して、会議を続けられることは、議長の方の見解もありますから私も決して異論を申すわけではありませんけれども、ただ、意味のないあるいは労多くして功の少ない運営のやり方には非常な疑問を持っておるということを率直に申し上げまして、やる以上は何とか意味のある委員会にしてもらいたい。
それから議長の方にも、国会が終わるたびに中間報告か何か報告をしなければならぬと思うのですけれども、できるならできる、できないならできない、また次のいつまでに出すというのなら、いつまでに出すというような、やや責任のある案を議長の方にも報告をしないと、一生懸命やっておりますけれどもまだまとまりませんでしたと、何回もそういうことをやったら、議長に対しても大変申しわけないし、国民もこの委員会には相当大きな期待を持っておるのですから、できるならできる、できないならできない、そうしてまた、けじめをつけるということについて、僕は責任ある一つの考え方を整理した上で委員会をやっていただきたいと要望を申し上げます。