中曽根康弘の発言 (予算委員会)
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○中曽根内閣総理大臣 私は、組閣に当たりまして、ともかくこれだけの重大な問題が山積している時局でございますから、これを突破するに必要な人材を結集して、そして、その仕事をやれる内閣をつくらなければ押しつぶされてしまう、そういうように考えまして、ともかく、いままで批判されましたいわゆる順送り人事とかあるいは滞貨一掃とか、そういういままで言われていたような組閣をやりたくなかったのであります。
そこで、いまわれわれが当面している大きな仕事は何かと考えますと、行政改革、財政再建、対米信頼の強化、それから景気対策等がございます。そのほか、文教やそのほか諸般の問題もございますが、これらの仕事を踏まえまして、それにだれが一番適任であるか、そういう考えに立ちまして閣僚の選考をやらしていただいた次第でございます。
したがいまして、そういう性格をある程度内閣に盛ったつもりでございますから、世論調査におきましても、その国民の皆さんの反応はかなりよく出てきていると思います。それは第一番目は、賛成と反対がはっきりしてきているということであります。大体各種の世論調査を見ますと、三七%ぐらいが反対であります。ある新聞では賛成が三七%、また別の新聞では、反対三七に対して賛成が四一と変わってきました。また、ある新聞では、反対が三一に対して賛成が三八、最近のある新聞の調査によりますと、反対が三七に対して支持が五一と変わってきております。これは客観的な事実でございますが、反対が三七というのは大体固定しておるのです。しかし、最近の状況を見ると、賛成がぐっとふえてきておる。私は、組閣後の内閣の考え方が次第に国民の皆さんにおわかりになっていただけたのではないかと思っております。これからいよいよ仕事を展開してまいりますのでぜひ御期待願いたいと思いますし、われわれは一生懸命御期待にこたえるつもりでおります。
いま最終的に御質問いただきました問題につきましては、これは前に国会あるいは記者会見で申し上げましたように、ともかく仕事をやる。具体的には加藤六月君のことを御指定していると思いますけれども、加藤君は、自民党の政調会の中におきまして本当に八面六臂の活躍をしておる実力者であります。不幸にしていわゆる灰色高官とか言われておりましたけれども、刑事事件的にはこれはすでに決着している問題でございます。その後、加藤君は非常に精進努力をいたしまして、そして選挙民の皆さんや国民の皆さん方に対して真剣な努力をしておる、このようなまじめないい政治家に対しては一回チャンスを与えてあげよう、まだ者い政治家ですから全力投球で国民の皆さんの前で働きぶりを見せてあげよう、これで落第すればこれは仕方がない、しかし、本気で一生懸命やって認めていただけば、それは選挙民の皆さんも加藤君自体についても非常に大きな幸せになるだろう、そういう政党政治家としての考え方に立ちまして実行した次第であります。