板垣正の発言 (安全保障特別委員会)

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○板垣正君 警察官の方も、こういう殉職される方は公務のために殉ぜられるわけですから、これらの方に対しての補償ももちろん考えなければならない。しかし、自衛隊の場合ですね、これはやはり特別な事情があると思いますね。これは宣誓というのがございますね。全自衛官が入隊時に署名捺印、部隊によっては読み上げる、全自衛官ですね。
  私は、わが国の平和と独立を守る自衛隊の使 命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一 致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、 人格を尊重し、心身をきたえ、技能をみがき、 政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専 心職務の遂行にあたり、事に臨んでは危険を顧 みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国 民の負託にこたえることを誓います。
と。特に、「事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえる」、これを一人一人誓っておるわけですね。そうでなければ、また自衛隊の任務は達成できない、本来そうしたものでもあろうかと思います。警察官の宣誓もございます。これは、そういうことは書いてないですね、そういうことはございませ
ん。「何ものにもとらわれず、何ものをも恐れず、何ものをも憎まず、良心のみに従い、不偏不党且つ公平中正に警察職務の遂行に当ることを固く誓います。」と。自衛隊の場合、本来の任務からいって、隊員になられた方には、やはり事に臨んでは危険を顧みずにやれと、やりますと。だから飛行機でも非常な無理な状況下でも訓練が行われる、また行わざるを得ない。そうでなければ精強な自衛隊を養えない、有事に即応できない。それで、そういう立場に置かれている自衛隊の一般隊員の方々あるいはその家族、そうした人たちがやはりこれだけの、平和な国を守るために身の危険を顧みないと、こういう宣誓までしてひたすら任務に精進している。こういう立場の方々が不幸にして訓練中に殉職される、こういう扱いに対しては、これはまあ防衛庁だけの問題ではないかもしれない、もっと国の立場で考えなければならない問題ではないかと思いますけれども、もっと国家として配慮されるべきではないのか。後顧の憂えなくこれらの方々が訓練に励まれる、またそうした志ある方々が国の守りについていただくと。これは何といっても隊員の精強いかんによって自衛隊の資質、実力も問われるわけでございます。
 この点についての防衛庁長官のお考えを承りまして、私の質問は終わりたいと思います。

発言情報

speech_id: 109813818X00419830516_022

発言者: 板垣正

speaker_id: 15179

日付: 1983-05-16

院: 参議院

会議名: 安全保障特別委員会