坪内享嗣の発言 (公害及び交通安全対策特別委員会)
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○説明員(坪内享嗣君) 昨日の事故につきましては、大変利用者の皆様に御不安をかけ、また御迷惑をかけましたことを深くおわび申し上げます。私どもも大変重大な事故と考えまして、これから緊急対策を行う一方、さらにこの事故の解明に努力したい、重大な衝撃を受けているところであります。
それでは、ちょっと事故の概要を御報告させていただきたいと思います。
十時十五分ごろでございますけれども、東北新幹線の大宮—小山駅間で「やまびこ」の一七B列車、一七号でございますが、これが百七十キロで力行運転中に、戸閉め表示装置が運転台で減灯したということを運転士が認めまして、非常停止手配をとっております。その直後に非常ブザーが鳴りまして、また第三ユニットの異常を知らせる表示灯が点灯したということを認めております。それで、五号車のデッキにおりました検札中の車掌が、進行左側のドアが開くのを認めて、非常ボタンを押しておるということでございます。それで、お客様の安全を確認して十五分停車の上に、那須塩原まで参りまして前途運休したというのが概要であります。
原因でございますけれども、昨日以来徹夜で調
査中でございますが、現在判明したところでございますけれども、まずこういった走行中にドアがあくということは、新幹線ではドアの保安装置がございまして五キロ以上ではそういうことがない仕掛けになっておるわけでありますが、その仕掛けが働かなかったということが第一点であります。
それから第二点は、車掌スイッチが本来上下に動作する仕掛けになっておりまして、下にスイッチを押しますと閉じまして、上に上げますと開く状態になるわけでございますが、これが普通、本来ならば全部「閉」の位置にあるべきはずでございましたが、七号車のドアのスイッチが「開」の位置になっておりました。これはまだ、なぜそういう状態になったかというのをいま現在分解して調べておりますけれども、本来こういうことはないはずでありますけれども、それが何らかの原因で固渋をしたというふうに考えております。要するに動かなくなってしまったということでございます。
そういうことで、七号車の車掌スイッチが「開」の位置になっていた。そこへ車掌が、本来——この七号車のスイッチ扱いというのはちょっとややこしいのでございますけれども、車掌スイッチの扱いと、それからもう一つお客様が間違って扱ってはいけないということでかぎを持っておるわけであります。そのかぎを差し込んで、しかもスイッチを扱ってドアが開くという構造になっております。ところが、本来車掌の取り扱いとしては、停車してかぎを入れまして、かぎを扱って、それからドアスイッチを扱うというふうになっておるわけでございますが、車掌が、当時大変込んでおりましたものですから、かぎをまず入れてドアを開く準備をして、それで検札して、それから駅へとまったときにスイッチを扱おうと、こういうことでかぎを入れたわけであります。ところが、いま申し上げましたように、その七号車のドアスイッチが「開」の位置にございましたものですから、それとかぎと両方で開き指令が出たわけです。そこにいま申し上げましたように保安装置が——これはドアを押しつけている油圧系が故障したものですから、そしてその故障の原因から保安装置が働かなくなりまして、それでドアが全開したというふうに私ども現在推定をいたしております。
これは、いずれにしましても、たとえ間違って扱ってもこういったことは絶対あってはならないわけであります。当面、私ども緊急対策といたしましては、車掌の取り扱いについてはルールどおりにとまってから扱ってもらうということをさらに徹底するということが第一点。それから、いま申し上げましたこの故障の原因でございますが、この油圧系もいま仙台の車両基地でいろいろ調べておりますけれども、これの総点検、そしてスイッチの総点検、これを緊急にやりたいというふうに考えております。
それからさらに、こういったシステムの問題点、これはいろいろちょっとここで御説明するのはなかなかむずかしいわけでありますが、いろんなことを考えましてこういうシステムを組んだわけでありますけれども、しかしこういう事故が現実に起こっているということから、このシステムの再点検を早急に全社挙げて取り組みたい、かように思っております。