吉川芳男の発言 (地方行政委員会)

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○吉川芳男君 財源の裏づけのない事務事業の振りかえというものは、私はあってはならないものだと思うのでありまして、当然これは交付税で見るとか、はっきりしたやっぱり裏づけをすべきものだと思います。
 大体もう時間がないから、私は最後に私の意見も交えて申しますが、最近、石原事務次官が中曽根総理に呼ばれていろいろ話し合ったときに、この高額補助の一律カットの話が出た中で、地方に権限を移譲すればいいじゃないかと、こういうことが新聞に一緒に出たものですから、大変頭のいい総理大臣にしては言っていることと願っていることと答えがちょっとちぐはぐじゃないのか、腹が痛いと言っているのに頭の痛い薬をよこすようなものじゃないかなと、こうも思ったのですけれども、よく聞いてみると、前日に知事会議があって、その両方が話に出て、そして一律カットはこれは研究すればいいじゃないか、それから地方に権限移譲はひとつ進めればいいじゃないかと、こういうことのようでございまして、どうもちょっと私の少し早とちりもあったようでございますが、どうもちょっとぴったりした話じゃないなと思ったわけでございます。
 大体、こういう考え方が今後だんだんこれが進んでくると公共事業にまで及んでくるのじゃないか。こうなればもう大変な影響が及んでくるわけでございまして、こういう点についても非常に私は心配するものでございます。
 大体、意見書等でも言っていますように、これはやっぱり国と地方との信頼関係を損なうものでありまして、例え話でいいかどうかわかりませんが、親子で話し合って今度東京の大学へ出るから仕送りは十万円するぞと親と子が約束して出たところが、親の懐がぐあい悪くなったら、今度は勝手に一万円減らすぞという話で、後はまあというような話だということをある人と話したら、まあ最近子供もたちの悪い子もいるからやむを得ない場合もあるんじゃないかと、こういう話で、例え話としてはどうもぴんとこない、それならこういう話はどうだと。
 これは大変今度は古い話になりますが、論語の中で孔子は、政治に一体何が大事かと、これは軍備と食糧と信頼だと。そのうちどれをもう一つカットしたらいいかと言ったら、それはまず軍備だろう。その次は何かと言ったら、これは食糧だ。そして最後にやっぱり残るのは信頼だ、信だと。信なくんば立たず、こういう話はどうだろう、それはちょっと古過ぎるではないかと、こうなるわけでございます。
 しかしやっぱりもう少し、私はそんな例え話よりも財政に夢と——入るをはかって出るを制すという言葉がありますけれども、最近は出る方だけ抑えてさっぱり入る方に思いかない。私は何も田中派だからというのではないけれども、田中元総理がちゃんと新しい「NEXT」という雑誌に、どうも今の財政は憶病だ、例えば国債残高が百二十二兆あるけれども、これをどうしたら解決できるかという方策はないけれども、例えば電電公社一つを民営化にしたら百兆以上の金が入る、さらに住宅・都市整備公団の資産を売却すれば、これまたやっぱり百兆近いお金が生まれるはずだと、こういうこともひとつ知恵をかりたらどうですか。そういうようなひとつ考え方も持って、もう少しだんだん縮小再生産といいますか、均衡といいますかになるような財政から歯どめをかけるということは私は非常に大切なことだと思うのですが、そこらここら、ひとつ含めて御答弁がいただけたら、これで終わりにさしてもらいます。

発言情報

speech_id: 110114720X00119841023_016

発言者: 吉川芳男

speaker_id: 4743

日付: 1984-10-23

院: 参議院

会議名: 地方行政委員会