中曽根康弘の発言 (予算委員会)
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○国務大臣(中曽根康弘君) 日本も平和を欲し、中国も平和を欲し、そしてアジアの文化系統を同じくする隣人同士であり、過去のいろいろな不幸ないきさつについては日本も反省をし、中国も友好の手を差し伸べて、そしてお互いにこれから平和共存、ともに繁栄していこうという考えで手をつないでおる、これは自然の姿であると思います。しかし一面、共産主義という国、また片方は資本主義という国、おのおの数千年の長い伝統を持っておる両国がこういうことで手をつないで緊密に協力し合っていくということは、今まで歴史上余りそう例はないのではないか。ドイツ、フランスあるいはECも過去を捨てて非常に大きな協調の中へ乗り出しておりますが、日中関係というものはそういう意味におきましては歴史的にも非常に後世評価される国家関係の一つのモデル、模範、イデオロギーや体制が違っても共存できるという、そういうあかしを後世に残すいい一つのものであると私考えておるのです。
そういう歴史観を持ってこの日中関係というものを長く長く平和友好に持っていきたい。それには我々の時代は我々が一生懸命努力する、我々の後継者の時代にはその人がまた一生懸命努力し合う、その次もまた努力し合う、そういう常に常に誠意と熱意を傾けていくことが必要であろうという意味で二十一世紀委員会という発想を持ったわけで、そこへ相互信頼ということをつけ加えさしていただいたのもそういう趣旨にのっとるのでございまして、今後も誠意を尽くしてまいりたいと思っております。