中曽根康弘の発言 (日本国有鉄道改革に関する特別委員会)
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○中曽根内閣総理大臣 国鉄が百十四年の歴史を閉じて新しい現代の日本に適応した形に前進しようとするに当たりまして国会で慎重御審議をいただくことは、まことにありがたく、かつ感無量なるものがございます。
考えてみれば、国鉄は、今のお話のように、明治五年以来百十四年にわたりまして日本国民の大事な宝として、かつまた親しまれる国鉄として、日本の経済や文化の担い手として大きな役割を果たしていただきました。この間におきまする国鉄の職員や皆様方の御労苦に対しまして、心から敬意を表するものでございます。
特に日本の国鉄は、勤務の規律の厳格なこと、時間の正確なことあるいは事故率の少ないこと、特に時間の正確なこと等におきましては世界にも令名をうたわれた存在でございました。そういう点を考えてみますと、やはり立派な国鉄であったのだなとしみじみ思う次第でございます。
戦争前におきましては、その上に国家財政の収入源として、国鉄は多大に日本の財政収入に貢献もしていただいたことでもございますし、戦後におきましては、外国からの引揚者を収容するという陰の大きな力もまた分担していただいたこともあるのでございます。しかし、時代を経るに従いまして、科学技術や運搬手段や道路交通体系の大きな、急激な変化に伴いまして、その時代に合うように国鉄を変貌、変革しなければもう時代に合うことができないという情勢になりまして、国民の皆様方の御支援をいただいてこれが改革の審議会をつくり、その結論をいただき、そして法案化して今日国会に提出さして御審議を賜っている次第でございます。
私は、この長い間の国鉄の功績を考え、かつ現代における我々の行わなければならない処置を考えましてまことに感無量なるものがございますが、特に国鉄の職員そのほかの先人の皆様方にここで心から敬意と感謝の意を表明しておきたいと感ずる次第でございます。