松田岩夫の発言 (文教委員会)
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○松田(岩)委員 国の基本は、言うまでもなく、次代を担っていただく人づくりだと思います。そうした意味で、当委員会の果たす役割はまことに大きいものがあると思うわけでありますが、先般塩川文部大臣から承りました所信、まことに今後の日本の文教政策の基本を示すものとして適切なものだと思います。そうした中で、若干私の意見も交えながら、文部大臣の所信を賜りたいと思います。
文部大臣もおっしゃったとおり、まさに今や我が日本の国は大きく変わり、経済、社会の進展も著しいものがございます。追いつき型の近代化が終わって、そして今や世界の一割国家となり、また国内的には長寿社会へと大きく変わっていこうといたしております。二十一世紀を目指して、正直どのような日本人をこれから我々はつくっていかなければならぬのか、まさに今日ほどこのことが大きく歴史的な意味で問われている時期はないと思うわけであります。
そうした意味で、臨時教育審議会で御審議をなさっておられる教育改革はまさにこうした背景のためだろうと理解するわけでありますが、これからの日本人がどんな日本人でなければならないか。今申したような大きな歴史の流れの中で、この臨時教育審議会の第二次答申でも言われておりますように、一つは「ひろい心、すこやかな体、ゆたかな創造力」、一つは「自由・自律と公共の精神」、一つは「世界の中の日本人」、こうしたことが言われておるわけであります。私もほぼそうだと思うのでありますが、私にとりまして特に重要だと思われますことは、今日、日本の国が多くの外国の諸先輩からいろいろ教わりながらここまで来て、今や世界最先端の国の一つになろうとしておるわけであります。欧米先進国へのキャッチアップが終わりました。そういう意味では、今ほど我が国民に創意と工夫が求められ、本当の意味で創造性豊かな日本人にならなければならない、私はそのことを強く感ずるわけであります。
そうした意味で考えてまいりますと、先般十月にも教育課程審議会から初等中等教育の教科の基本を示しておるものと思うわけでございますが、必ずしも、こうした創意と工夫に満ち、創造性豊かな人間を子供のうちからつくり上げていくという面で果たして十分であろうかということを思うわけであります。
第一に、まずこの点について文部大臣の基本的なお考え方を承り、あるいは現在どのように創意と工夫に満ちた本当に創造性豊かな日本人をつくっていかれようとしておられるのか、その点を承りたいと思います。