吉川芳男の発言 (予算委員会)
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○吉川芳男君 本日、私は、昭和六十二年度暫定予算を審議するに当たりまして、自民党を代表して総理以下各大臣に質問できることはまことに光栄であり、御推挽をくださった先輩各位に感謝するものでございます。
さて、質問の第一は、今日、見られるような異常な国会の現状であり、議会の機能の一日も早い回復を願うがゆえに、国会自身の問題ではありまするけれども、あえて総理に所信をお尋ねするものであります。
きょうは申し上げるまでもなく三月三十一日であり、自然休会が終わりましてから一カ月以上もたつというのに、衆議院においては六十二年度本予算の総括質問がまだ完全に一巡していないという、異常というか、国民から見ればあきれ果てた状態に映っているのであります。
売上税が問題の焦点であることはよくわかりますが、この税に反対だからといって審議拒否を続けていることは、これはまさしく議会制度の自殺行為であると思います。議会制度は、私から今さら紹介するまでもなく、英国において税をめぐってつくられたものであり、議会、パーラメントという話源には話し合う場所という意味が川あります。そして英国の議会の格言に、議会は野党のためにあるという経過もあるのであります。今日、国の内外多事多難の中に一日も早い本予算の成立を願う国民の声を無視して、議会の中で質疑し討論すべき国会議員が院外活動のみに血道を上げておるという図は、漫画にもならなければ、救いがたいものがあると思うわけでございます。
それから売上税でございますが、大蔵省において何年もその構想を温めて、政府税調あるいは自民党税調で百八十時間もけんけんがくがくの議論をしているわけでございまして、そんなに悪いわけがないわけでございます。もちろん、人間のなせるわざでありまするから百点満点というものもないでしょうけれども、まず審議に入って、そしてそのよしあしを論じてみればいいわけなんでありまして、我が郷土新潟の佐渡に相川音頭という民謡がありますが、その言葉の出だしは「佳肴あれども食らわずしては酸いも甘いもその味知らず」、こういう文句で始まっているわけでございまして、きのうあたりの衆議院の一日だけの議論を聞きましても、その中でも売上税初めこれはいろいろと国民の知りたいところが数々明らかになっておると思うのでございます。
総理の所信をお伺いしたいと言っておきながら私の意見が長くなったようでございますが、この辺でひとつ総理の御所見を承りたいのであります。