塚越則男の発言 (沖縄及び北方問題に関する特別委員会)

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○塚越政府委員 空港の建設地点の選定につきましては、設置管理者である県が第一義的に判断されることでございますが、県としては非常にいろいろな問題を考慮した上で現在の予定地である白保海上を選定したというふうに私どもも理解しております。
 詳しく申し述べることは時間の関係でできませんけれども、まず現空港の拡張でございますが、これにつきましては市街地に大変近接しているということで、現在でも騒音問題がございますし、また空港の早期移転ということが地元住民が暫定ジェット化を容認する上での条件となっていたこともございます。また、七十ヘクタールほどの用地確保が必要でございますが、これが周辺の土地利用の現況から困難でございますし、また国指定の歴史的文化遺跡でありますフルスト原遺跡というものが破壊されるという問題もございます。こうしたことから、現在の空港を拡張するということはできないというふうに私どもも判断いたします。
 それから、現空港のある位置で多少方向を振るという考え方でございますが、これはフルスト原遺跡を回避できますし、また進入表面が市街地の真上になることを避けられるということはございますけれども、住宅団地などが新たに騒音影響の範囲に入ること、また、周辺の土地利用でもさらに多くの農地がつぶれるというような問題、八重山保健所などの公共用の建物の移転が必要であるという問題、こういったことからますます問題は大きくなるというふうに考えられます。
 また、そのほかのものとして白保海上、白保陸上、宮良川、富崎野といったような地点を候補地として選んで検討したようでございますけれども、いずれの点につきましても、新たに空港用地として必要な区域、面積約百十ヘクタールのものが必要でございますけれども、大部分は農地として土地改良事業が終了または計画されている区域でございます。空港を建設する場合には、陸地であります場合にはどうしても三十戸から五十戸の農家に影響があるわけでございますが、こうした農家の転業というようなことはなかなか難しゅうございますし、島内に代替地を確保することも難しいという問題がございます。
 そのほか白保陸上案では騒音問題あるいは墓地移転の問題がございますし、富崎野というところでは観音崎歴史公園計画との競合あるいは道路、海底送電線、水道ポンプ場のつけかえ、移設というような複雑な問題を抱えることになります。
 以上のように、陸上の四候補地については空域条件、土地利用条件、騒音等生活環境への影響、工事中の現空港の機能維持面への影響などの面からいろいろ検討を行った結果なかなか難しいということになりまして、総合的に見て白保海上案が他の候補地に比べて優位であるという結論を出したというふうに聞いております。
 以上でございます。

発言情報

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発言者: 塚越則男

speaker_id: 17166

日付: 1988-03-24

院: 衆議院

会議名: 沖縄及び北方問題に関する特別委員会