吉川芳男の発言 (税制問題等に関する特別委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○吉川芳男君 この点についても見解の相違もありますし、最終的には次の衆議院選挙でもって決着をさるべきものだという久保さんの御意見もありますから、これはこれだけにしておきましょう。
次に、この基本法案の中で一番論議を呼んだのは国民税制改革協議会でございまして、この点についても、私から二、三意見を交えて質問を申し上げたいのでございます。
この四党提案の税制改革基本法案の中でも、とりわけ国民税制改革協議会については質問が集中したところでありますが、疑念はいまだ晴れておりません。本会議での我が党の大鷹淑子議員の質問から始まって、肝心なところへいくと必ず二年後のこの協議会の結論待ちで終わってしまうわけでございますが、私もちょっと大鷹議員の議事録を読んだときに、答弁者の峯山議員は、この税制改革協議会にお任せとでもいうんですか、逃げ込むとでもいうんですか、四回答弁されておるわけでございますが、医師、個人事業者の問題、公益法人、それから納税者番号制度の問題、サービス、流通への課税の問題、二年後の間接税のありようの問題。
それから野党の質問に対して笹野さんは、均衡ある税体系、土地保有課税というものもこれは協議会で御審議願うんだと。また及川さんや近藤さんや足立さんの質問に対して峯山さんは、これまた二年後の間接税の姿、国及び地方の個別間接税、それから大型間接税というのは否定しながらも、これらについてもそこで審議をいただくんだと。土地税制もそのように答弁されているわけでございます。また、佐藤三吾議員も、地方財源確保のことについても、勝木議員も高齢化社会展望のことについて、また久保議員は均衡ある税体系ということについて、すべてこれ税制改革協議会にお任せ。まことにこれは重宝なものだなと。我が党の委員の中でも、これは玉手箱だ、打ち出の小づちだ、こう申し上げてきた人もおりますけれども、私は到底そのように美化したり詩的に申し上げるわけにはいかぬと思うんです。
このことについてのまず質問の第一は、野党の方々は政府の審議会利用を隠れみのだ、あるいは結論の先延ばしだ、国会を無視し審議会の結論を押しつけ、議会の空洞化をねらっているものだというような厳しい批判をしてきたことはお忘れいただいてはいかぬと思うのでございます。最近でも本参議院の中での一、二の例を申し上げますならば、六十一年の三月十一日には参議院予算委員会で公明党の中野鉄造議員は税制問題の質問で、審議会の中で鋭意検討中だからその答申を待ちましてという答弁が返ってくるけれども、国権の最高機関である国会ですぐ審議会に逃げ込むのは遺憾である、税の問題についても基本的政策は納税者の代表である国会がつくるわけだから、そこのところを明確にしてほしいというものであったわけでございます。
また、五十人年の五月十七日、参議院内閣委員会では、臨時行政改革推進審議会設置法案にかかわって矢田部議員は、政府の責任でやるべき行革推進ではありませんか、改めて審議会をつくってやるのはいかにも屋上屋を重ねる感じだと言えます、特に、政府の責任でやるべきことをさらに審議会に御相談をしながらやるということは一体どういうことか、もともと実行ややり方についていかにすべきかについては、国会があるわけでありますから、国民と国会、とりわけ国会の意見を聞いてやるべきだというふうに考えていますが、その点はいかがですか、というようなものでございます。
これらの質問は、国会が国民の代表としてやるべきで、審議会は屋上屋か政府の責任回避のどちらかだという立場で、審議会はつくるべきでない、やめるべきだというふうな主張だと思うんです。これらの同様の趣旨の質問は私もこの場でもたくさん聞いておりますのでございますけれども、一々御披露申し上げなくてもいいと思うのでございます。
そこで、あえてまたこの税制改革協議会という名前だけで中身のない審議会に逃げ込もうとするのであるならば、私はこの協議会というのは端的な言い方をすれば駆け込み寺でありブラックボックスだと言わざるを得ないと思うんです。常々野党の皆さんが言っているところは、政府・自民党だから悪いので野党かつくるならやってもいいのか、こういう矛盾があると思いませんか。その辺についてひとつ御答弁願いたいんです。