村井仁の発言 (証券及び金融問題に関する特別委員会)

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○村井委員 巽参考人、御苦労さまでございます。自由民主党の村井仁でございます。
 民主主義というものですら、一つ間違うと衆愚政治になるという危険を内包していると言われますように、世の中に完璧なものというものはありません。資本主義の宿命でありながら、繁栄が引き続きますとしばしば忘れられるおそれのある循環的な危険というものに対する警告として、ガルブレイスが昔「大恐慌」という本を書きました。これは大変な名著でございますが、去年ガルブレイスが、邦訳では「バブルの物語」という書名になっておりますけれども、また大変示唆的な本を書きまして、その中でバブルをガルブレイスは、古今の資本主義のきずともいうべき一側面、こういう形容をしている。私は、これは非常に適切な表現だと思うのでございますけれども、そのようなきずにもかかわらず、最近のソ連の崩壊に見られますように、私は、つまるところ資本主義以上によりよい経済体制、経済システムというものは、私ども人類いまだ経験をしていないというのが実態だと思うわけでございます。しかし、資本主義には時に非常に大きな問題を生ずることがある。
 そこで、お伺いでございますけれども、個々の企業がその利益を最大にするためにあらゆる努力をするということそのこと自体は、私は決して非難されることではないと思っております。しかし、銀行という大変特別な社会的存在、それは、その行動。について、その及ぼす影響というものを思って、みずから限度を心得て行動しなければならないと私は思っております。免許制度というものが適用され、また率直に申しまして、種々の特権とそれから社会的尊敬すら与えられる、これはそのゆえだと思うわけであります。
 住友家の家訓に、浮利を追わず、こういう言葉がある由に私は聞いておりますけれども、その住友グループの中核である、あるいは長兄ともいうべき住友銀行の、昨年の秋、ただいま冒頭で巽参考人が仰せになられましたが、支店長が二人起訴されるという、出資法違反事件という大変大きな不祥事を起こしておられる。この原因は収益第一主義という住友銀行の収益偏重の体質にある、こういうことがよく言われておりますけれども、この点につきまして、巽参考人、どういうふうにお考えになりますか、御見解をまず伺いたい。

発言情報

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発言者: 村井仁

speaker_id: 19597

日付: 1991-08-30

院: 衆議院

会議名: 証券及び金融問題に関する特別委員会