松永光の発言 (証券及び金融問題に関する特別委員会)

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○松永委員 私は、今日までの当委員会における審査の経過、そして特に先般の証人喚問の結果等を踏まえまして、私個人の所見を交えながら、数点にわたって大蔵大臣、特に証券局長等にひとつ質問をしてみたいと思います。
 私は、この委員会の委員として参加をいたしまして非常にその感を強くしたわけでありますが、今次の証券・金融不祥事、中でも証券不祥事というものが我が国の国益を害することはまことに大きい、大変な事態を引き起こしたという認識を深めました。それは、一面においては我が国の証券市場の信用を一挙に失墜してしまった。一般の投資家やまともな国民は、容易に証券市場に対する信用を回復しないでしょう。しかし、そういう状態が長く続きますというと、ひいては我が国の産業が資本市場での資金調達が極めて困難になるわけでありまして、そのことは、ひいては産業界の設備投資資金に不足を生ずるかもしれない。そういったことは日本経済の順調な発展に大きな支障ともなるわけでありまして、これは一日も早くあらゆる措置を講じて証券市場信用回復に努めなきゃならぬ重大な問題だというふうに私は思います。
 同時にまた、一方においては我が国の経済構造についての諸外国の信用をも失墜せしめた。これは大蔵大臣も大変今まで苦労してこられたわけでありますが、日米構造協議の場などはその典型でありますが、それ以外にも対外経済摩擦に関連する協議の場で諸外国の日本に対する非難の声は、日本という国は自由経済、公正な自由競争が行われておる国だと表面は言っているけれども実際は違うんじゃないか、極めて閉鎖的で不公正な経済行動のなされておる国だという、これはいわれなき批判、この批判をかわすために大蔵大臣も大変苦労してこられたと思う。私も、しばらくの間でありましたけれども、通産大臣として構造協議の場その他で、日本の経済行動、日本の商慣習、こういったものに対する諸外国のいわれなき誤解を解くために少なからず苦労した経験があります。
 ところで、今後の証券不祥事は、日本を非難する人たちに、それ見たことか、日本は不公正な国だという口実を与えたような感じもするわけでありまして、その点でも我が国の国益を著しく傷つけたというふうに言わざるを得ません。そういう重大性にかんがみて、大蔵大臣は、私が見る目でも痛々しいぐらいまで深刻にこの問題を受けとめられて、問題解決のために必死の思いで頑張っていらっしゃる、私はそうお認めするわけでありますが、ここで改めて大蔵大臣のこの問題解決へ向けての決意のほどをまず承っておきたい、こういうふうに思うわけであります。

発言情報

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発言者: 松永光

speaker_id: 15760

日付: 1991-08-31

院: 衆議院

会議名: 証券及び金融問題に関する特別委員会