衛藤晟一の発言 (国際平和協力等に関する特別委員会)
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○衛藤(晟)委員 つい先日、ある雑誌に「PKOとは何か」ということを簡単に書いたものがありまして、これは西村さんの私的論文であるということで出ていましたが、どうもPKO議論の中で、PKO、PKOという言葉が先行して、具体的な中身が我々に伝わりにくい、国民の皆さんに伝わっていないのではないかという感じがしますので、若干それを読ましていただきたいと思います。
そもそも、国連の平和維持活動、いわゆるPKO活動とは何か。それは武力紛争をやめることにした者に、公平な措置がとられるという安心感と時間を与え、やっと生まれた平和への希望を根づかせる活動である。停戦の合意を監視すると書いています。
「このほかにも、合意に反して武器が運び込まれないかを監視する。また、放棄された武器を処分したり、緩衝地帯に駐留したりする。こうすることによって、停戦に合意した当事者は、敵がこちらを出し抜いたり、密かに軍備を強化したりすることはないと安心できる。なぜなら、敵がそうしたらPKO、すなわち世界全部が監視しているからだ。」まさに非常にわかりやすい文章でありますけれども、PKO議論の中でどうも、PKOとは何なのか、ただピース・キーピング・オペレーションということだけを言ってもわかりづらいような感じがいたしますので、ぜひ政府としても、これを国民の皆さんにわかりやすいように今後アピールしていただきたいというぐあいに思っているところでございます。
さて、次の質問に移りたいと思います。
私どもはPKOについて議論をする場合、観念的な問題に終始することは許されないというぐあいに思います。平和は天から当然に与えられるものではなく、それぞれの国、それぞれの国民が絶えざる努力を払い続けてこそ手にできるものだというぐあいに思います。PKOを通じての平和の維持とても同様であります。安保理がPKOの設立を決議すれば自動的に目的がかなうというわけではありません。そこでPKOの要員として活躍するさまざまな人々、それら一人一人の献身的努力と地道な働きがあってこそ輝かしい成果が保証されるというぐあいに思います。
今回の法案に関する議論を通じて、PKOの実態についてさまざまな角度から説明がありました。そのような実態を正しく把握してこそ地に足のついた議論が初めて可能になるという観点から、ここで改めて幾つかの点を確認しておきたいと思います。
まず第一に、冷戦終結後の国際情勢の流動化、それを受けての地域紛争の勃発に伴い、世界の多くの地域においてPKOのニーズが高まっています。一九四八年に創設されたPKOも今では二十七カ国に及んでいます。マルタ会談前後より一気にPKOへの国際的ニーズは高まったと言われていますが、わかりやすい説明を求めたいと思います。
また、UNTACの明石代表からも種々のお話をお伺いいたしましたが、その中で、PKOに対する国際的ニーズは高まっているけれども、資金と要員の不足が今後の大きな問題であるとの認識もお聞きをいたしました。実態はどのようになっているのか、御説明をいただきたいと思います。