吉川芳男の発言 (予算委員会)
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○吉川芳男君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となりました平成四年度予算三案に対し、賛成の討論を行うものであります。
昨年暮れのソ連邦の崩壊以降、世界が新たな平和秩序を模索する今日、我が国には国際社会の一員として積極的な国際貢献が求められております。
一方、国内では、長期にわたる好景気が後退局面に転換し、目下は政府が先月末に打ち出した緊急経済対策の執行が待たれています。また、宮澤内閣の掲げる生活大国づくりは多くの国民の支持を得ましたが、今後はその実現に向け、労働時間短縮、社会資本の整備等の具体的推進が必要となっております。
本予算案は、大変厳しい財政事情の中、これら内外の要請にこたえた極めて適切な内容となっており、高く評価できます。
以下、本予算案に賛成する主な理由を申し上げます。
まず、第一の理由は、社会資本の整備に十分配慮されている点であります。本予算案の公共事業関係費は、住宅、下水道など国民生活と密接な分野に重点的に配分されており、これらの充実が大いに期待されます。
第二に、高齢化社会に備えて適切な対応がなされている点であります。いわゆる、エールドプランの推進は、二十一世紀を控えた我が国の最重要課題であります。本予算案ではホームヘルパーの大幅増員を初め、特別養護老人ホームの整備等、格段の配慮がなされており、高く評価できます。
第三に、国際貢献の要請に的確にこたえている点であります。本予算案では政府開発援助予算が前年度比七・八%増と高い伸びとなっており、これにより国際公約のODA第四次中期目標が達成される見込みとなり、まことに好ましいことであります。
第四に、防衛費が適切に計上されている点であります。冷戦後の今日も今後の国際情勢を見据え、均衡のとれた防衛力を維持することは不可欠であり、本予算案の前年度比三・八%増の防衛関係費はまことに適切な内容となっております。
第五に、積極的な景気対策が盛り込まれている点であります。本予算案の公共事業関係費は、一般歳出を上回る伸びを確保し、また財政投融資計画の公共事業分や地方単独事業もそれぞれ高い伸びを確保しております。これらは緊急経済対策とも相まって、その効果が大いに期待されるところであります。
第六に、財政再建への努力が継続されている点であります。景気の後退に伴い税収が低迷する中、本予算案は赤字国債の発行に陥ることなく、歳出の徹底した節減合理化とともに、建設国債の発行で対処されております。また、限られた財源は時代の要請に応じ重点的、効率的に配分され、このような政府の努力は、もって多とすべきものであります。
以上、平成四年度予算案に賛成する主な理由を申し述べましたが、政府におきましては、本予算の成立の後は、緊急経済対策の実施に万全を期し、当面の実態以上に悲観視されている景況感に歯どめをかけ、そして二十一世紀に備えて盤石な経済基盤を築くよう強く要望いたします。
以上をもって私の賛成討論を終わります。(拍手)