羽田孜の発言 (大蔵委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○羽田国務大臣 お答え申し上げます。
確かに御指摘がございましたように最近のマネーサプライ、この伸びが低下しておるということで、これは金融機関の貸し渋りが生じているのではないかという批判がありますことは私どもも承知いたしております。
銀行の貸し出しの伸びは、落ちているというよりは二・数%、非常に低いところにありますけれども、この背景には基本的には銀行に対する企業の資金需要の低迷があるというふうに考えております。これはやはり設備投資がバブル時代に相当大きく伸びたということがありまして、これからやらなければならないのは省力化ですとかあるいはいわゆる環境問題ですとか、こういった設備投資になろうと思っておりますけれども、いずれにしても、まだそういった資金需要というのが低迷しておるということであろうと思っております。
金融機関におきましても融資の対応力、これを確保するために自己資本の充実ですとか、あるいは債権の流動化、こういったものに努めるなど、さまざまな手段によって努力がなされておるというふうに承知いたしております。
私どもといたしましても、去る八月十八日に金融行政の当面の運営方針でも述べましたように、金融機関がバブル期における過剰融資等の反省から過度に消極的な融資姿勢に陥ることなく、健全な経済活動には必要な資金の提供というものを円滑にするようにということでこの対応を求めておるところでございます。
なお、公定歩合によって、なかなか借りられないという状況があるかといいますと、銀行の金利というのは公定歩合の五次にわたる引き下げによりまして低下してきております。ピーク時の六%から、ちょうど現在で三・二五%、二・七五%低下しておるということでありまして、これに伴いまして短プラがピーク時の八・二五%から現在では四・七五%、長プラではピークの八・九%から五・五%と低下しておるところでございまして、金利そのものは今、産業が十分使い得るものになっておるであろうというふうに私どもは思っております。
いずれにいたしましても、今後も市場金利の実勢等に従いまして資金の需要にきちんと対応ができるように、私どもも十分見守っていきたいというふうに考えております。