池田元久の発言 (政治改革に関する調査特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○池田(元)委員 池田でございます。
 先ほどから皆様方の御意見を拝聴しておりました。大変貴重な御意見を述べられて、敬意を表する次第です。
 とにかく、皆様の意見の中にもありましたが、国民の政治不信というのは極限に達しておりまして、私どもは厳粛に受けとめて、今国会で一括処理でやらなければならないと感じております。
 問題は、選挙制度について私ちょっと申し上げたいと思うのですけれども、状況は御存じだと思うのですが、自由民主党は前には並立制を出しました。今度は単純小選挙区制。自民党の政治改革大綱には「比例代表制を加味する」となっていたのですが、そういう点からいうと、これは残念ながら後退した提案ではないかというふうに考えております。
 選挙制度は、単純小選挙区制から比例代表までの間にたくさんございます。小選挙区の方からいいますと、並立制そして連用制、併用制、最近は両立制というのも出てまいりましたが、一番こちら側には比例代表制がある。自民党も党内の署名運動などもございます。それから当委員会の中の発言でも、必ずしも単純小選挙区制にこだわっているとは私は思っておりません。まずそこから離れることが必要であるということを私は強く主張していたのですが、単純小選挙区制からできるだけ離れてもらう。
 社会党、公明党、これは初めは中選挙区制の是正から出発したわけですね。それが単純な比例代表ではなくて小選挙区制のメリットも認めて併用制を打ち出している。妥協するとすれば、やはり自民党が近寄って並立制と併用制の間で妥協を探るのが一番いいのではないか。これは何も私、社公の立場で言っているわけではありません。常識的にはそのようなことが一番いいのではないかと考えております。
 先ほどから並立制というものも出ておりますが、これは海部内閣のときに提案されました。参議院でもやっておりますが、いわばよく言われるように木に竹を接いだような制度、理念がちょっと分極している。やはり混合的な選挙制度を考える場合には、とにかくいろいろな案が提案されているのは小選挙区制のゆがみを正そうということで連用制などが出てきているわけですね。ですから、小選挙区制と比例代表制と単純に両立させるのではなくて、リンクさせてお互いのいいところを出すという意味で、並立制というのは大変問題があるということを指摘しておきたいと思います。
 さて、小選挙区制について先ほどから三富さん、三本さん、いろいろおっしゃっております。滝沢佳子さんもそうなんですが、よく小選挙区制につきましては民意の集約とかいろいろな意見がございます。ここで余り基本的な主張を述べるつもりはないのですけれども、比較多数をとった者が全体を代表するというのは大変無理がある。当然ゆがみも生じる。死に票も大変多い。さらに議席も固定化する。それから、政局の安定ということも言われますが、これは何をもって政局の安定を言うのか。相対多数をとった者が全体を代表する。少数の者が全体を代表していいのか。そういう政権はしょせんは見せかけの安定ではないか。むしろ民意を吸収できた政権こそ安定的な政権ではないかという基本的なところで私どもと意見が違うわけです。
 そういった小選挙区制の欠陥というものがあるのですが、ここで一言お聞きしたいのですが、先ほど滝沢佳子さんがちらっと正直におっしゃいましたけれども、小選挙区制で一つ問題点は、公認争いではないか。新潟県知事選挙の候補者を決めた際、多額の金が動いたということは記憶に新しい事実です。アメリカではプライマリー、要するに予備選挙というものがあるのですが、この辺はどうなるのか。実際に政治活動に携わっていらっしゃる三富さんと三本さん、それに滝沢さんに一言ずつお答えをいただきたいと思います。

発言情報

speech_id: 112604573X01819930525_149

発言者: 池田元久

speaker_id: 27942

日付: 1993-05-25

院: 衆議院

会議名: 政治改革に関する調査特別委員会