平野貞夫の発言 (法務委員会)

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○平野貞夫君 ありがとうございます。
 あと一点だけ政治改革について触れさせていただきたいと思います。
 やはり、現在議論されております政治改革の根本は、冷戦の崩壊という世界史的な激動をどうとらえるかという問題が根本にあると思います。率直に申しまして、イデオロギーによる政治の時代が終わったと言えるのではないかと思います。そういう意味では、人類は有史以来イデオロギーで政治をやってきたわけでございまして、私これからの世界はイデオロギーをエネルギーにしない政治、政党の活動、本当のデモクラシーといいますか、本当の法による政治といいますか、そういうものが始まろうとしているわけでして、これは大変なことだと思うんです。これにどう対応するかということで先進諸国の既成政党というのは解体現象を起こしておるわけでございまして、その悩みで我が国でものたうち回っていると思っております。
 しかも、難問は冷戦時代よりずっと増大しておるわけでございます。国家の危機管理とか生活者の諸権利の擁護とか財政の確立、それから経済大国としての義務、こういったことに対処するためには憲法の基本原理に沿って、そして人類の普遍的な原理に合った国家意思を適切に効率的に決めていかなきゃいけないわけでございます。我が国が今まで続けてきた安全や豊かさを維持していくためにも、従来の利害調整型、国会対策型、全会一致型、裏取引型のぬるま湯議会政治を改革する必要があると思います。ここに政治改革の根本があり、歴史的意義があると思います。
 後藤田副総理は四年間、あるいはそれ以前から政治改革の先頭に立ってこられたわけでございますが、私は国民から信頼を失った政治を回復させるというだけではなくて、この政治改革で我々が死力を尽くすならば、今世界が一番求めております国の安全保障に共通な認識を持って、ソフトな二大政党による政権交代を可能として、一党に過剰な議席を与える不条理のない、しかも小党に分立しない、政権を安定させる選挙制度は政治の自立と共生という理念を生かせる制度ができる可能性もあると思います。私は、後藤田副総理の今まで叫ばれてきた抜本的政治改革の歴史的意義はそういったところにあるのではないかと思っております。
 どうかひとつ、これからもなかなか難しい立場ではございましょうが、日本の政治のためにひとつ御指導をいただきたいと思いまして、政治改革の問題はこれで終わります。
 本論の商法改正の問題に触れたいと思います。
 政治の問題も大変ありますが、それにしても企業の不祥事が続発しております。会社が社会的責任を果たすために商法上の規制は現行で十分かどうか、民事局長、お願いします。

発言情報

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発言者: 平野貞夫

speaker_id: 22130

日付: 1993-05-25

院: 参議院

会議名: 法務委員会