吉川芳男の発言 (政治改革に関する特別委員会)

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○吉川芳男君 公述人の皆さんには大変どうも御苦労さまでございました。
 それでは、限られた時間でございますが、私から一、二お尋ね申し上げます。
 まず最初に、轡田公述人にお願いいたします。
 定数の問題を初め政治資金あるいは戸別訪問、投票方式というものについては自民党の主張をお述べいただいたと思うのでございますが、私は轡田さんのお話の中に、これは国会では余り質疑はなかったけれども、地方重視の観点から、県別で定数を考えれば非常にアンバラがここに生じているんではないかという御指摘、これは大変刮目すべき意見ではないかと私は思うのでございます。
 大体、私も新聞等で、二百五十、二百五十、あるいは三百、二百というふうな配分のときに各県でどの程度が小選挙区比例代表制で出るのかということの一覧表を見ましたときに、新潟県のような中型というんですか、人口二百万前後のところが一番割を食って、二名、三名減殺される。ところが、百万以下の割と小さな県では、基数一を配分しているせいか、小選挙区と比例代表制を足しますと余り減ってないという事実。そして、東京周辺の埼玉とか神奈川というような県には一挙に七人も八人も、もちろん合計でございますけれども、衆議院の定数がふえるというところを見まして、これは一体どういうことかと思っていたわけでございますが、国会ではなかなかその議論がない。その基数一をやってあとは人口比例でいくんだからということに何か私は朝三暮四的な、目つぶしを食らったようなことで、議論がないのかなとも思っているのでございます。
 この各県の定数というのは、長い間の定数是正というものをくぐり抜けてようやくここまできているわけでございまして、確かに三倍を超えるような選挙区間の相違は最高裁が指摘しているところでございますからこれは避けねばならぬと思うのでございますが、私は各県別に人口で割ってみたことがございます。そうしたら二を超える県はわずかに三県、たしか神奈川、埼玉、大阪にしかないんですね。そうしてみれば、各県ごとの中で均一になるような割り振りをすればおさまるはずでございます。でございますので、今回のこの制度改正というのは制度改正に名をかりて定数是正も一挙にやってしまおうというねらいがあるわけでございます。
 確かに今までの定数四増四減、七増八減の問題一つとりましても血の雨の降るような議論がなされているところを見ると、この際ひとつ一挙にやってしまおうという企て、たくらみがあるのもやむを得ないと思うのでございますが、このたびは制度を改正するんですから定数是正は後に延ばすべきだと私も思っております。
 そういう考え方でいいのか、轡田先生のおっしゃる点が那辺にあるのかをもう少しお聞かせいただければありがたいと思っております。

発言情報

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発言者: 吉川芳男

speaker_id: 4743

日付: 1994-01-19

院: 参議院

会議名: 政治改革に関する特別委員会