中川秀直の発言 (予算委員会)

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○中川(秀)委員 いま一つお尋ねをいたしますが、私、最近ちょっと気になります世論調査といいましょうか、そういう調査結果を新聞で読んだのです。
 これは日本青少年研究所というところが高校生の日本、アメリカ、台湾の比較調査をしたものなんですが、お目にとまったかどうかわかりません。この中に、日本の高校生の五一・七%が先のことを考えずに今を楽しむ。その点の同じ答えをしたのは、米国では二二%、台湾では一三%、はるかに我が国の若者たちは、いわゆる現在享楽志向といいましょうか、そういう方向へ走っている。日本の場合は約五二%、アメリカが二二%、台湾が一三%と、はるかに違う、こういう結果なんですね。
 それからまた、毎年経企庁の国民生活局がやっている国民生活選好度調査という中で、世の中がいい方向へ行っているか悪い方向へ行っているかといつも調べておるわけですが、最近、平成五年度発表になったもので言いますと、将来の暮らしについては、世の中は次第に暮らしよい方向に向かっているというふうに肯定的に答えた人は前年の四六・二%をはるかに下回って三七・九と、大幅に減少しておるわけですね。また、将来についても、女性の方が暗い見通しを持っている、また男性は、二十代、四十代がかなり否定的な見方をしておりました。こういう結果が出ております。こういう調査を予算を使ってやっておるわけですから、私ども、これはやはりきちんと受けとめて、政治に対する姿勢をきちんとしていかなければいかぬ、こう思うわけです。
 平成で総理は六人目の首相になられるわけです。最初が竹下内閣でした。それから宇野内閣、それから海部内閣、宮澤内閣、細川内閣、羽田内閣。昔、歌手は十年、総理は二年で使い捨てと言ったのですが、今平成に入りましたら八カ月か九カ月ぐらいなんですね。こういう状況がずっと続いている。
 私なんかも東京であるいはまた郷里でいろいろな方の話を聞いてみますと、つい先日も、二百軒ぐらいの小さな地域であったわけですが、そこの人々と話しておりましたら、我々のこの地域でも、和の精神といいましょうか、いろいろなことがあってもそういう気持ちで物事をまとめておる、しかるに、最近の政治はお互いの足の引っ張り合いばかりで見るに忍びない、本当に腹が立つ、こういうことを二、三人の方から言われました。全くそれは本当に反省をせねばならぬことだ、こう思います。
 与野党が政策論争抜きに権力闘争に血道を上げているなどということは国民がかなり厳しく見ているわけで、そういう意味では、私どももこういう声を謙虚に受けとめて、国民のためになることは、野党ではありますけれども政府と協力して大いに推進をしていく。そうでないものについては、決然とやはり修正を願って、御訂正を願って我々は主張いたしてまいりますが、いずれにしても、それには政府・与党、特に総理が開かれた政策決定というものをやっていくという姿勢が極めて必要だ、こう思いますね。
 ともかく、総理は協調、協調と大変強調しておられるわけですけれども、こういった一連の若者たちや国民の将来に対する暗い気持ち、あるいはまた日本じゅうに満ち満ちている政治不信、政策不信、こういうものの中で羽田内閣丸は船出をしたわけで、しかも平成に入ってころころと内閣がかわって御登場なさった。こういう全体のことを踏まえてこれから真剣におやりいただかなければならぬ、こう思うわけですが、そのことについて御感想、御意見、ひとつ御答弁願いたいと思います。

発言情報

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発言者: 中川秀直

speaker_id: 765

日付: 1994-05-18

院: 衆議院

会議名: 予算委員会